――　今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

守屋：今回の講演では、ハイスペック人材、とりわけ有資格者やハイエンドのエンジニア採用において必要不可欠な母集団形成を可能にする、新たな採用戦略についてお話いたします。

大手の人材紹介会社（以下、エージェント）のシステムマッチングによる推薦人材から形成される母集団。その希薄化、スカウトメールを中心とした求人サイトの非効率性などには、特に大きな問題意識を持っています。

当社が提供する「エージェントマネジメント」サービスは、そのような問題を解決する数少ない採用手法だと考えています。全国には1万5000社程度のエージェントが存在しますが、その中で常時稼動していて、かつ専門分野や得意分野を持つエージェントのデータベースを7年間かけて構築。例えばIT専門のエージェント、メディカル専門のエージェントなど専門分野に通じたエージェントを集め、一斉に推薦依頼をかけていきます。これにより、人事部門のスタッフを増員することなく、最大500社程度のエージェントから推薦を確保。ハイエンドのエンジニアの大量採用に成功したクライアント様が存在します。

今回、参加していただく皆さまには、実際のケーススタディをご覧いただきながら、自社の採用に投影していただきたい。特に、難易度の高い人材の母集団形成にお困りの企業様には、ぜひご参加いただきたいと思っています。

――　貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

守屋：当社の立ち位置は、「アウトソーサー」です。新しい中途採用の方法論を、アウトソーシングのモデルから構築できればと考えています。

多くのアウトソーサーは応募者とのブッキング業務や単純な基準をもとにしたスクリーニング業務など採用スキームにおける下流工程といわれるサービスを行なっています。当社は、上記とは異なり、エージェントのインフラ構築や取材を通じて、エージェントがより理解しやすいソフトな情報提供など上流工程のサービスを行います。

違う角度から幅広いアウトソーシングのモデルを提案し、すでに50社近いクライアント様の採用成功を実現。また、大手エージェント以外の数百社の専門分野のエージェントを、当社では「ロングテール」と呼んでいます。ロングテールを形成するエージェントとの協業から、採用成功に結びつける。そのような採用戦略が当社の強みといえます。

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

守屋：有資格者やハイエンドのエンジニア、その他分野に通じたスペシャリストの母集団形成にお困りの人事の方に、参加していただきたいと思っています。特に、現状大手のエージェントへの依存度が高い企業様、著名な求人サイトを導入して毎回アンマッチな母集団を形成されているとお考えの企業様は、ぜひ、実情をご相談ください。

現状どのようなニーズをお持ちで、結果どんな母集団が集まっているかだけでも結構です。講演当日の質疑応答の場でできる限りお答えしますし、課題解決策を、後日必ずお伝えいたします。お気軽に、中途採用の実情についてお聞かせください。