株式会社HRインスティテュート 代表取締役社長
野口 吉昭氏
恒常的なイノベーションを起こし続ける組織には、その企業独自の「ウェイ」がある。その「ウェイ」は、言葉だけではなく、戦略的な「仕組み」になっている。そして、その仕組みは、イノベーションを起こす「人づくり」につながっている。本講演では、ケースを基本に、日本企業に必要なイノベーションの必然性の背景とイノベーションを起こす仕組みと人づくりを熱く語る。
日本企業の底力をパワーアップするには「人への意識づけ」が重要
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
野口:現代は、日本の産業構造自体を大きく変える必要のある時代に突入しています。その中で生き残り、勝ち残っていける企業には、その企業らしい独創性が存在するものです。事業領域特性・ビジネスモデル特性・マーケティング開発特性・人材育成特性といったビジネス、マネジメントの特性です。
では、どうすれば、その企業らしい特性を持つことができるのでしょうか?それは、現場における「その企業らしさ=ウェイ」にヒントがあります。実際に現場から変革を起こすことは、難しい。しかし、現場とトップを結び付け、恒常的なイノベーションを起こし続けることが「ウェイ」にはあります。イノベーションを起こし続けるウェイを探し、結晶化するのは、あくまで現場のイノベーション・リーダーです。
そして、そのリーダーを支持・支援する、イノベーション・メンターの存在も大きい。本講演では、これらのイノベーションの必要性、ウェイの重要性、イノベーション・リーダーの見つけ方・活かし方、イノベーション・メンターの活かし方を、ケースを示しながらお話していきます。ウェイの潜在力が日本企業を強くし、魅力ある産業を生み出すことにつながるのです。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
野口:私は、これまでの400社以上、4000案件以上のコンサルティング経験を活かした人材育成を、現場起点で実施しています。常に、現場起点、現実起点、実践起点のプロセス・コンサルティングを担当。時には叱咤し、時には勇気づけ、時には共に喜びあう――。論理的思考を超えた「軸思考」「パッション」「ミッション&ビジョン」を立体的に、空間的に構成する、優れたアドリブ力を有しています。
これまでの多くのノウハウ・ドゥハウを、「コンサルタントの○○力」シリーズという書籍にし、広く公開しています。現場でのコンサルティングを楽しみ、強みにしています。ぜひ、「大きな顔・大きな態度・大きな声」の元気パワーを味わっていただきたい。「一隅を照らす!」ということを意識した講演になると思います。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
野口:日本企業には、まだまだ底力があります。しかし、その底力をパワーアップするには、世代交代、人材育成という「人への意識づけ」が極めて重要です。日本企業の中には、経営状態が厳しいということで、人への投資を極端に減らした企業が散見されます。
私どもHRインスティテュートでは、「人をあきらめない組織」というコンセプトを重視しています。本講演に参加される方々には、人にこそ解があり、人にこそ未来があり、人にこそ価値があるという意識で、楽しく、明るく講演を聴いていただければと思います。
- 株式会社HRインスティテュート
代表取締役社長 - 野口 吉昭氏(のぐち・よしあき)
- 1993年、株式会社HRインスティテュートを創業。現在、代表をつとめる。ビジネスコンサルティング&人材育成の支援を企業、諸団体、教育機関に展開。中京大学経済学部の講師。FMヨコハマ「Yokohama Social Café」のDJ。主な著書に「コンサルタントの『決断力』」(PHPビジネス新書)など100冊を超える。
- 日本の人事部「HRカンファレンス」事務局
- 〒107-0062 東京都港区南青山2-2-3 ヒューリック青山外苑東通ビル6階
- E-mail:hrc@jinjibu.jp