株式会社クイック クイックヒューマンキャピタル総合研究所 客員研究員
株式会社エージーピー 取締役 主任研究員
中川 将志氏
目的をもった可視化は私たちに非常に有効な気づきを与えてくれます。なぜなら私たちは日々、不確実な事象の中で無意識のうちに感覚的な意思決定を行っているからです。目に見えた部分だけで判断することの多い昨今、内在する見えにくい部分にこそ、個や組織の本質が宿っているのではないでしょうか。本セミナー では、見える化の方法やいかに見せ、気づきを促すかをご紹介します。
「個を活かす」ために、人事が行うべきこととは?
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
中川:今回は、自組織においてイノベーションを推進する上でのきっかけとなる現状の可視化について、「そもそも何のためにあるのか?」「その効果は?」「どのように進めればよいか?」といった運用面を中心にお話いたします。可視化という言葉が当たり前のように使われていますが、今回のテーマである「個を活かす」とは、どういうことでしょうか。個を活かすためには、まず、どういった素養を持つかを、明らかにする必要があります。明らかにすることで、初めて私たちは認知でき、具体的な行動に移すことが可能になるのです。本講演を通して、組織の中で個が持つ素養の活かし方を、皆さまと共有できればと思います。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
中川:弊社では、人材の採用・育成・活用、その適性を活かした最適配置や組織のデザインのほか、企業活動の主体である人材と組織のありかたに関する企画提案から開発・運用実施代行まで、総合力を活かしたソリューションをプロデュースしています。
また、人の性格的側面を中心に行動科学の知見から研究・開発を行い、サービスをご提供してきました。性格という雲をつかむような解のないテーマに取り組んでいますが、自身の性格そのものを知り、どうとらえるかで働き方は変わります。そういった気づきを提供していくことが、私たちの使命と考えています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
中川:私たちは、人材と組織に関する経営課題の解決支援を行う企業として、人々が個や組織の見えにくい部分を見に行こうとする姿勢を手助けし続けたいと考えています。可視化は何かを推進し、共有していく上での共通言語のようなものです。私たちの講演をきっかけに、可視化は難しいものではなく、日常的に実践できるものだと認識していただけると幸いです。
- 株式会社クイック
クイックヒューマンキャピタル総合研究所
客員研究員
株式会社エージーピー 取締役
主任研究員 - 中川 将志氏(なかがわ・しょうし)
- 大学卒業後、組織開発コンサルティング会社を経て現職。株式会社エージーピー開発の人材・組織診断システムCUBICは大手企業中 心に3500社の実績を誇り、近年では中国や欧米などグローバル展開も行っている。資質分析を主軸とした採用や人材開発を中心にコンサルティングや講演多数。
- 日本の人事部「HRカンファレンス」事務局
- 〒107-0062 東京都港区南青山2-2-3 ヒューリック青山外苑東通ビル6階
- E-mail:hrc@jinjibu.jp