――　今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか？

健康経営を進める企業数が増え、これからは取り組んでいない企業の方が珍しくなる時代を迎えようとしています。こういった時期には、「なんのために取り組んでいるのか」「何をすることが正しいのか」と悩む企業が増えてくるものです。数ある健康経営を推進している企業の中でも自社の特色を出し、しっかりと進めていくために何をしたらいいのか。戦略・方針を再び見つめ直したいとお考えの、人事労務責任者・現場責任者・経営層に「健康経営の本質」をコンサルタント、サービス設計者の 双方の視点から解き明かす内容となっています。

・なぜか施策がうまくいかない
・表面的には成功したが、期待した効果が出なかった
・実際に取り組んでいる施策が、今すぐやるべきことだったのかわからない

上記のようなことに一度でも悩まれた方には、非常に興味深く聞いてもらえる講演かと思っています。

――　今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。

一番のポイントは「健康経営」を多面的に捉えて、その本質を探し出そうと挑戦している点です。

健康経営に取り組む証として、健康経営優良法人取得に向けて動き出す企業が増えており、取得の難易度も上がってきています。そうなると、次第に点数を取ること、数字の上でのみ何かを追求することを重視したくなるのが常ではないでしょうか。

だからこそ、この講演中はそこから手を離して、施策単位で右往左往しなくなる「健康経営を本質的に進めるコツ」を2つの視点から見つめることで明らかにしていこうと思っています。その本質を定めることで、これから進めていくのにどこから始めるべきなのかが見えてくると思います。

例えば、健康診断のデータ化です。健康経営だけでなく、人的資本開示などでも要となる大事な取り組みですが、単純にデータ化したからといって、何かが大きく進むわけではありません。そのメリットとリスクを把握するのはもちろん、なぜやるのか、これが何を大きく変えることになるのかといった本質に迫ることから考えることが必要だと我々は考えています。

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

エムスリーのミッションは「インターネットを活用し　健康で楽しく長生きする人を1人でも増やし、不必要な医療コストを1円でも減らすこと。」です。これを達成するために我々が本気になって取り組んでいるのが、予防領域であり、そこにつながる健康経営の本質的な支援です。

働き方の多様化、人的資本開示義務化など、企業が人材を大切にすべき要素は増え続けていますが、なかなか実践できていないのが本音だと思います。だからこそ我々はより本質的で、かつ使いやすいソリューションを世に出し続けます。

我々が取り組んできた予防領域の中でも、企業の成長と従業員の幸せ双方を叶える健康経営での成果を実感してもらえましたら幸いです。

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