講演者インタビュー
【25卒学生2名登壇】なぜいまの採用HPや説明会では響かないのか
選考母集団に繋がる打ち出し方とは
株式会社Strobolights 代表取締役社長/立命館大学 産業社会学部 客員教授
羽田 啓一郎氏
母集団形成や選考進捗に課題を感じる企業が増えています。学生の売り手市場であることや、就活の早期化などの市場環境要因も大きいですが、企業の発信する情報にも大きな課題があるようです。本講演では、26卒採用戦略を考えるべく、就活を終えた25卒学生が2名登場し、採用Webサイトや説明会について学生目線で感じることを深掘りします。また、参加者の皆さんからの質問も積極的に回答しながら双方向で進めていきます。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
いわゆるZ世代学生の考え方や行動パターンに課題を感じている企業向けです。Z世代といってもいろいろな切り口で語られるべきですが、今回は25卒学生2名に登場してもらい、学生の価値観を把握していきます。
当社は説明会やインターンなどの志望度醸成に関わるコンテンツ支援を行っていますが、企業が思っている以上に学生には響いていないことが多いです。昨今、母集団形成に苦戦する企業が増えていますが、就活サイトのオプションを増やしても、この課題が劇的に改善することはおそらく難しいでしょう。そのため、数は少なくても来てくれた学生にしっかり響く内容にしていくべきだと考えています。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
学生がライブ登壇し、深掘りをしていく点です。通常、企業の皆さまが学生に意見を求めることができるのは、自社に入社予定の内定者だけだと思います。しかし、その時点ですでに企業と学生の間で関係性ができてしまっており、本音の部分を聞き出すことは難しいのではないでしょうか。
マーケティングでは、消費者やユーザーのインサイトや行動特性にあわせたプロモーションを展開するのがセオリーです。しかし、採用業界では学生に合わせた施策展開がほとんどできていないケースが少なくありません。学生の声を聞く手段、機会がないからです。
当社で支援している企業には当社モニター会員の声を必ず取り入れているのですが、「耳が痛い」とおっしゃりながらも見せ方が根本から改善されます。
採用する相手である学生の感覚、情報の取り方、行動習慣を理解することは、採用マーケティングで重要なプロセスであるべきです。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
私は企業向けの採用支援を仕事としながら、大学の客員教授や複数の大学で就活キャリア系講座を担当しています。また、自社でも学生コミュニティを運営し、日々学生の考え方を吸収しています。
毎年毎年、学生の考え方やトレンドは変化しています。
企業には耳の痛いお話も出てくると思いますが、ぜひご参加ください。希望される企業の方には、貴社の就活サイトのレビューを学生がレポーティングします。
- 羽田 啓一郎氏(はた けいいちろう)
- 株式会社Strobolights 代表取締役社長/立命館大学 産業社会学部 客員教授
- マイナビにて、大手企業の新卒採用支援を担当。年間MVP等を受賞後、キャリア甲子園等の新規事業の立ち上げ、経産省の政策有識者会議を経験。2020年(株)Strobolights創業。大学でのキャリア講師、企業の事業支援に従事。立命館大学客員教授。(一社)プロティアン・キャリア協会認定ファシリテーター。
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