講演者インタビュー
ビジョンを社内に浸透させ、経営と現場が一体となるには
企業理念を社員に“自分ごと化”させる秘訣
VISITS Technologies 株式会社 代表取締役
松本 勝氏
経営層と社員が同じ志を持ち、ビジョンが浸透している強い組織であることが理想だと考える人事は多いでしょう。しかし実際は、日々の業務とビジョンを紐づけることが難しく、“自分ごと化”できていない社員が多いと考えます。本講演では、なぜ浸透しないのか原因を紐解きつつ、現場に浸透させるための取り組みや手法について秘訣をお話しします。また、組織として経営層と現場の目線を同じにするためのポイントも解説します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
企業の成長に必要不可欠なパーパスやビジョンの浸透は、人事担当者の皆さんにとってミッションの一つになっているかと思います。
しかし、「定めただけで終わってしまい、社員に認知されていない」「社員には自社のビジョンはただのきれいごとだと思われている」「社員がビジョンと業務を紐付けられず、変革が自分ごと化しない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そういった課題をお持ちの方にこそ聞いていただきたい内容です。ビジョン浸透が重要な背景から、現場社員の共感を得るための方法まで紹介します。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
本講演では、以下のポイントに沿ってお話しします。
1、ビジョン浸透と働きがいの関係
この10年の働き方改革によって「働きやすさ」は上昇したものの、「働きがい」は激減しているというデータがあります。これは残業時間削減など制度面の改革ばかりに注力した結果といえます。肝心の心理的側面においては、ビジョン浸透がうまくいかず、社員のモチベーションや自律性が低下していると考えられます。
2、ビジョン浸透が難しい要因
では、なぜビジョン浸透が難しいのか? それは現場社員にとって、ビジョンが「抽象的でよくわからない」「自分の業務とは関係ない」と思いがちなものだからです。また、会社の未来を描く経営陣と、目の前のタスクに追われている現場では思考にズレが生じていることも大きな要因です。
3、社員に“自分ごと化”させる秘訣
現状を踏まえたうえで、最も重要となる「対策」の部分を詳しくお伝えします。抽象的なビジョンを具体的な業務に落とし込むポイントや、経営層と現場の価値観をすり合わせるアプローチなどを解説。測定が困難とされる「ビジョン浸透度」や「社員のマインド」を定量化するメソッドも紹介します。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
300社以上の組織変革やイノベーション創出を支援してきた経験を踏まえて、具体的な事例も交えながらお伝えします。「パーパス・ビジョンの浸透」に課題をお持ちの人事担当者はもちろん、他領域や経営層の方にとっても、より良い組織づくりの一助になるお話となれば幸いです。
- 松本 勝氏(まつもと まさる)
- VISITS Technologies 株式会社 代表取締役
- 東京大学大学院修了後、ゴールドマン・サックスで金利デリバティブトレーダーとして活躍。AIベンチャーで最先端のAI研究に従事したのち、VISITS Technologies設立。社会課題の解決にAIを活用するための独自技術(日米特許取得)を開発し、現在300社以上の企業変革の支援を行っている。
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