講演者インタビュー
脳神経科学の研究から生まれた、「内定辞退者」を激減させる科学的方法
株式会社EGIJ 取締役副社長 エマジェネティックスマスターアソシエイト
岡本 興一氏
売り手市場である新卒採用において、内定を「辞退」されることは最も避けたいと思われる企業がほとんどでしょう。内定辞退理由のアンケート結果から分析しても、学生の多くは本音を書いておらず、対策する方法まで導き出すことは極めて困難です。本講演では、脳神経科学の研究から導き出された「内定辞退者を激減」させる効果的な方法について、科学的な根拠とともに、実践事例も交えながら具体的にお伝えします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
少子高齢化の影響で、新卒採用は売り手市場の状況が続いており、今後も人材獲得競争の激化が予想されます。そんな中で当社によく、以下のような課題やお悩みが寄せられます。
「内定辞退率が上昇してきた」
「内定辞退を防ぐために、具体的にどのような施策を打てばよいか分からない」
「入社後3年以内に辞めてしまう社員を減らしたい」
何とか優秀な人材を確保すべく、経費や時間、労力を使って、大変な思いで採用したのに、内定辞退者が出てしまう…。
何としても避けたい事態でしょう。
本講演は、このような課題やお悩みをお持ちの方に向けた内容となっています。
最新の脳神経科学をベースとした研究をもとに「内定辞退率を激減」させた、具体的で効果的な方法に関する理論と実践事例をお伝えします。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
就職活動をしている学生たちの間で、「興味がない企業でも最終面接まで進み、とりあえず内定をもらおう。内定の複数承諾も内定辞退も当たり前でしょ」という雰囲気が蔓延しています。
採用担当者としては、内定辞退者が出ることを当たり前として受けいれる必要に迫られているかもしれませんが、内定辞退者を減らすことにも力を入れるべきではないでしょうか。
具体的な対策を打つにも、辞退する本当の理由を知る必要があります。
内定辞退者が申告する理由としては、次のようなものがあります。
「勤務地や給与など条件が折り合わなかった」
「知らされていた求人情報と実際の内容に相違があった」
「社風が合うか・活躍できるかなど不安になった」
これらのほとんどは「表向き」のもので「本音」を語っていないものが大半です。揉めることなく、できれば円満に内定辞退をしたいと考えているため、当たり障りのない理由を伝える傾向があることを忘れてはなりません。
実際に、本当の理由を丁寧に聞き取っていくと、内定辞退の本当の理由はほぼ一つの原因に絞られるのですが、その事実はほとんど知られていません。
今回の講演では脳神経心理学が解き明かしたその真因について解説すると共に、内定辞退率を大幅に減少させた数々の実例をお伝えします。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
多くのWEBや書籍には「接触頻度を増やしなさい」「内定者に期待していることを伝えなさい」「内定者の相談に乗りなさい」「将来のビジョンを共有しなさい」といった方法が掲載されています。
実はこうした方法論の大半は筆者の個人的な経験や勘によるものが大半で、万人に通用するとは限らないものが多いことに、筆者ご自身でさえ気付いていないことが珍しくありません。
それは「科学」的根拠がないからです。
本講演では、脳神経科学に基づくノウハウと実績ある具体的方法を忖度なくお伝えします。少しでも同じ悩みを抱えていらっしゃる方のお役に立てれば幸いです。
- 岡本 興一氏(おかもと こういち)
- 株式会社EGIJ 取締役副社長 エマジェネティックスマスターアソシエイト
- 大阪大学工学部卒業後、総合商社へ入社。ITベンチャー企業を経て、15年に株式会社EGIJへ参画。19年には同社副社長に就任し、現在に至る。日本におけるエマジェネティックス普及活動に従事するとともに、累計1,200社以上の企業に対し「人が辞めない組織」「内定辞退者が減る組織」作りの実現を支援してきた。
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