講演者インタビュー
今取り組むべき離職防止策とは?
よくある間違い事例から学ぶ人材定着のコツ
パーソルキャリア株式会社 リードディレクター
田中 茉衣氏
はたらくことへの多様化から従業員がキャリアを自律的に考え、転職するケースが増えています。人事担当者は経営層や現場から人材の維持・確保が求められる中、「離職課題に対して、何を取り組めば良いかわからない」「離職防止策に取り組んでいるが、効果が出ない」という声を伺います。 本講演では、最良の形を探るべく、施策を進める上でよく起こる認識のズレを共有し、その解決の糸口を例え話を用いながら説明いたします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
はたらくことへの価値観の多様化の背景から、転職希望者数は年々増加しています。仕事を任せられるようになってきた時期に離職されてしまうことは、社員の採用や育成にかかるコストを含めて企業として大きな損失です。
また採用活動も激化している中で、採用に対する意識や人事制度の見直しは当たり前になってきており、人事担当者への期待が高まる一方、評価面談や人事面談などこれまでの施策だけでは人材定着が進まないと感じている方も多いと思います。
そこで本講演では、初めて人事部に異動してきた方にも分かりやすいように「入社5年目以内の従業員の早期離職に対する問題」の事例を踏まえ、人事担当者が今だからこそ取り組むべき人材定着に対する打ち手をご紹介します。
「初めて離職に対して打ち手を講じる必要がでてきた」「人事施策を行っても離職率に変化がない」方こそ、ぜひご参加いただきたい講演です。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
最新の厚生労働省の調査で一般労働者の離職者が入職者を上回る結果であることから、従業員の入職数より離職数が増えてしまうケースは多くの企業で問題視されています。
これまでの営業活動やセミナーの中でいただく質問からは、採用活動だけに注力してしまっているケースが多いと感じます。採用活動に加え、従業員を職場に定着させることに取り組まなければ、負のスパイラルを断ち切ることができません。
従業員の離職理由は複雑化していることから、その防止策もワンパターンではなく、組織状況に合った進め方を選択していく必要があると考えています。
本講演は、参加者の皆さまが自社・自組織の状況に置き換え、確認しながら参加することができます。施策の前提・組織の現状把握・個々人の認識など、この時間を使って今後の指針を決める参考にしていただけたら幸いです。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
私たちは、人と組織が気持ちよくはたらく世界を目指し活動をしていますが、前提の認識不足や時代を踏まえたアップデート不足によって施策が形骸化してしまい、お客さまの目指す理想像へ近づけていない状況を見てきました。皆さまと人材定着について考え、組織に還元できるヒントを提供する機会となれば幸いです。
- 田中 茉衣氏(たなか まい)
- パーソルキャリア株式会社 リードディレクター
- 新卒でパーソルキャリア株式会社に入社。人材紹介サービスの法人営業を担当した後、パーソルグループ横断で営業活動を行う組織の立ち上げを行う。その際、顧客課題の多角化を感じ、採用に留まらない提案を行いたいと考え、新規サービス企画部門へ異動。現在担当しているThe 1on1ではリーダーとして活動している。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
当社はプライバシーマーク取得事業者です。類似のサービスやイベントとの混同にご注意ください。