講演者インタビュー
「実際に仕事で使えるロジカルシンキング研修」とは何かを真正面から考えてみた
株式会社ビヨンド 代表取締役社長
仁藤 和良氏
ビジネスパーソンの必須スキルともいえる“ロジカルシンキング”。しかし、人事が必要だと思って研修を行っても、現場から「そもそも内容を覚えていない」「実際の仕事でどう使えばいいのか分からない」という声が出ることも少なくありません。なぜ、従来のロジカルシンキング研修は実際の仕事に活かしにくいのか。本講演では、その理由を紐解きながら、“実際に仕事で使える”ロジカルシンキング研修とは何かについて考えます。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
既存のロジカルシンキング研修の手法、効果に課題を感じている方にご満足いただける内容だと思います。
多くの人事の方に聞くと、ロジカルシンキングは入社1~3年目の基礎教育の中で取り入れるほか、社内外のオープンコースとして管理職になる前の必須の学習テーマとしている場合が多いですね。
しかし、同時に聞こえてくるのが「せっかくロジカルシンキング研修をやっても、数か月後に感想を聞くと、受講者のほとんどがその内容を忘れている」という悩ましい声です。
ここに新しい考え方をご提案したいと思っています。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
当社のロジカルシンキング研修「コア・シンク」の受講者の方に、「かつて学んだロジカルシンキングはどこでどのように使えますか」と聞いてみると、ほとんどの方が無言になってしまう現状があります。「ロジカルシンキング」は多くの人が学ぶにもかかわらず、使いどころが分からない代表的なテーマではないでしょうか。
私自身も、もうだいぶ昔の話ですが、アクセンチュア入社前からバーバラ・ミントの『考える技術・書く技術』や哲学者・野矢茂樹さんの本を多く読んでいました。入社後も、週末は喫茶店にこもりワークブックなどに取り組んだ経験があります。ロジカルシンキングのテーマだけでも、斜め読みしたものを含めると20冊は超えるでしょう。また、MBAスクール主催の研修に毎週末通い、そこで勉強会を毎回リードする役を務め、最終的にはMVPとして評価されました。しかし、それでも「実際のところ、どこでどのようにロジカルシンキングを使ったらいいか分からなかった」のです。
そんな私でも、ある程度はロジカルシンキングが身についたのか、前職でも今の会社でもメンバーが作る資料などを見ると、論理的でない所が目につきます。そもそもロジカルシンキングとは何なのか、そして実際に仕事で使えるロジカルシンキング研修とはどのようなものか。講演では実感値をもとに紐解きたいと思います。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
このテーマで過去に何度か講演をしたことがありますが、参加された人事の方から「納得でき、盲点だった」「これは新しい」「これなら身につきそうなので社員に受講させたい」などの声を多数いただきます。
HRカンファレンスでは今まで、「新人・若手育成」「マネジメント育成」「ニューノーマルの働き方」「階層別研修の考え方」などをテーマに講演をしてきました。今回は、あまりお話しできていなかったスキルに関連したテーマとなります。
講演に参加すれば、少なからず得ていただけるものがあると思います。
- 仁藤 和良氏(にとう かずよし)
- 株式会社ビヨンド 代表取締役社長
- 早稲田大学法学部卒。アクセンチュア、リクルートグループを経て、「幸せの共創」をミッションとする人材・組織開発コンサルティングファーム「一皮むける研修のビヨンド」を創業。独自技術「SCT(セルフコンフィデンス・テクノロジー)」を活用し、多くの企業の健全化を支援している。
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