講演者インタビュー
リクルートグループのDE&I推進
~アンコンシャス・バイアスとインクルージョンの視点から~
株式会社チェンジウェーブグループ 代表取締役副社長COO
大隅 聖子氏
大企業のDE&I推進は、複合的な課題を地道に解き、体形的に取り組まなければなりません。その中でも「アンコンシャス・バイアス」は、評価・登用、リーダー育成など、あらゆる施策に潜んでおり、前進させる上で最初の糸口です。本講演では、リクルートの早川氏をお招きし、組織風土を見極めた全体設計や階層にあわせたアプローチ、DE&I推進の上で必ずぶつかる壁の乗り越え方など、さまざまな秘訣をお話しいただきます。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
すでに女性幹部育成・登用には多くの企業が取り組んでいると思います。しかし、女性活躍を含むダイバーシティ推進には幾つかのフェーズがあり、自社の状況・風土・ゴールにあわせた施策を積み重ねていくことが必要になります。
管理職層から役員まで、複数の階層にわたって育成・登用するうえで体系的な施策をどう講じるのか。事業成長につながるよう、社内で納得感を得ながら進めていくにはどうしたらよいのか。全体のデザインを描く中で、土台になる考え方は何なのか。こうした疑問に具体的にお答えできる内容をお届けしたいと考えております。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
「上場企業の役員に占める女性の割合を2030年までに30%以上にすることを目指す」という政府の骨太の方針に加え、昨今の資本市場の動きが、女性活躍推進を今まで以上に後押ししています。しかしながら、大企業で女性登用を進めることの難しさに直面している人事担当者や経営者が大勢いるのも事実です。
今回ご講演いただくリクルート様は、ダイバーシティ推進のトップランナーであり、「2050年に女性管理職比率50%」という高い目標を掲げています。実現のために本質課題を絞り込んだのはもちろん、自社の風土を見極めた全体設計と階層にあわせたアプローチなど、具体的で大変参考になるお話が伺えるのではないかと思います。
特に、任用プロセスでのアンコンシャス・バイアス排除は重要ポイントです。現場リーダーのワガゴト化など、「大きな組織でD,E&I を進める際に必ずぶつかる壁」に対して、どのようなことを心がけてきたのか、ダイバーシティ推進室長の早川様にその秘訣をお聞かせいただきます。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
ダイバーシティ推進は、今や企業にとって避けて通れない重要課題になりました。
当社はこれまで500社を超える企業に伴走してきましたが、制度や教育システムだけでは達成できず、長期にわたる根気強い施策とデータによる可視化、進捗管理が必要であることを実感しております。
特に女性活躍推進の面では、本人に対する取り組みだけでなく、階層によって違う意識に働きかけること、また、アンコンシャス・バイアスが影響するコミュニケーションや機会提供、ジョブアサインメントに変化を促すことなど、体形的、複合的な取り組みが必須です。
具体的で本質的なヒントをお伝えできるよう準備しておりますので、ぜひご参加ください。
- 大隅 聖子氏(おおすみ せいこ)
- 株式会社チェンジウェーブグループ 代表取締役副社長COO
- 大学卒業後、㈱リクルート入社。17年間営業組織を率いた後、2006年㈱ローソン入社。開発統括本部、FCシステム構築責任者を経て、理事執行役員就任。女性活躍推進を牽引した後、2015年㈱永谷園健康食品事業部長就任。同年チェンジウェーブ・リクシス参画(後に統合)。2020年取締役、2023年副社長就任。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
当社はプライバシーマーク取得事業者です。類似のサービスやイベントとの混同にご注意ください。