講演者インタビュー
自律的に成長する社員に共通する「研修を受けるスキル」
研修の効果を上げ、社員の行動変容を促す秘訣とは
(株)チャリオッツ 代表取締役社長
小池 雄一郎氏
研修体系の整備は進めたものの、期待ほど効果が上がらない課題はないでしょうか。既存研修の品質向上には限界があり、その効果は逓減してゆきます。研修の効果を上げるには、受講生へのアプローチが新しい鍵になります。本講演では、1万人を超える中核人材と接する中で見出した、自律的な社員に共通する「研修での学び方」を整理します。そして、この「研修を受けるスキル」を普遍的な能力として養成するポイントを公開します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
近年の人事部門の尽力で、研修の質と学習環境は大きく進化しました。しかし、実際に人材育成の成果を実感している企業はまだ少数です。このギャップの一因は、社員自身が持つ「研修を受けるスキル」の不足にあります。
これまでに1万人を超える研修を実施する中で、企業の中核人材となるような優秀な社員には、共通して研修を非常に効果的に活用しているという特徴が見られました。これらの特徴を体系化し、「研修を受けるスキル」として定義しています。
本講演では、社員へ「研修を受けるスキル」を習得させ、研修の成果を向上させる方法を提案。社員の持つ自律的に成長する力を向上させ、企業の求める人材の育成の実現のヒントを提示します。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
多くの企業が、研修の品質向上のために、コンテンツや学習環境の改善に力を尽くしています。毎年新しい取り組みを実施し、人材育成の計画を立てても、期待通りの成果を達成している企業は少ないのが現実です。このギャップの原因は、しばしば「研修の提供側」ではなく、「研修の受講側」に存在しています。もし研修を受講する社員が「研修を受けるスキル」を身につけていなければ、いくら研修の内容を充実させても、その効果は限定的です。
本講演では、特に研修に積極的ながら成果を出せずにいる真面目な社員をサポートしたいと考えています。真面目に研修を受講していれば、研修内容を理解し、演習を成功させ、グループワークで良好な成績を出し、充実していたと感じられます。しかし、これらの行動が必ずしも研修の正しい活用方法ではないのです。研修の最終目的は行動変容にありますが、そのためには研修の受け方から変える必要があります。
当社は「自律型人材の育成」を目指し、研修の前後にわたるサポートをしています。講座は1時間と短時間ですが、この時間を最大限に活用し、「研修を受けるスキル」を具体的に解説することで、研修の効果を大きく向上させる方法をお伝えします。このスキルを身につけることで、社員一人ひとりが研修からより多くを学び取り、人材育成の効果の向上が期待できます。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
私は15年近く「研修を受けるスキル」について啓蒙してきました。
ぜひこの機会を「研修を受けるスキル」を知り、貴社の求める人材育成の一助としてもらいたいと願っています。
講演は駆け足になることが予想されますが、可能な限り質問にも対応します。積極的な参加をお待ちしております。
- 小池 雄一郎氏(こいけ ゆういちろう)
- (株)チャリオッツ 代表取締役社長
- デロイトトーマツコンサルティング、およびアクセンチュアにてコンサルティングに従事する。2012年に(株)チェンジに参画した後は、コンサルタントを中心にのべ1万人を超える研修を実施し高い評価を得る。2021年に(株)チャリオッツを創業し豊富な中核人材の育成経験から新しい価値を提案する。
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