講演者インタビュー
「採用CX(候補者体験)」から考える、学生を離脱させないインターン設計と採用動画活用の要点
Original Point (株) 代表取締役/産学キャリア研究所 客員研究員
高橋 政成氏
採用の早期化・長期化の中で“選考への遷移率が低い” "辞退が多い"といった悩みが尽きることはありません。そこで今注目されているのが、選考過程で学生の興味度を高めていく「採用CX(候補者体験)」です。本講演では、採用CXの観点から、インターンや広報動画などを通して学生の興味度を高め、離脱を減らして選考を進めていくためのポイントを、大学キャリア教育に携わる我々ならではの知見や事例と共にご紹介します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
内定後から志望度醸成に取り組むのではなく、採用ターゲットとの出会い(初期接点)から選考、内定受諾の過程で、自社への興味度を高めていきたい新卒採用担当の方に向けた講演です。
「候補者体験(CX)という観点から、採用戦略全体を見直したい」
「インターンシップや動画を通じた魅力訴求の方法・事例を知りたい」
「内定辞退や入社後のミスマッチを是正したい」
といった課題に対して、「産学連携の研究」と「研究データに紐づく中小・大手企業での事例」を基に、「候補者体験(C X)を起点にした採用戦略」「採用広報動画・インターンシップ設計」にも活かせるヒントを得られる内容です。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
従来の新卒採用においては、学生からの認知度を上げることを重視して、網を大きくかけて母集団を形成する"企業が選ぶ施策"が主流でした。一方で、就活が長期化し、採用手法も多様化する中では、接点を持った学生の興味度を着実に高めていく"企業が選ばれる施策"も重要です。
そんな中で、選考を受けるプロセスで満足度を高めていく「採用CX(候補者体験)」が着目されています。本講演では、採用広報動画やインターンを活用しながら、初期接点を持った学生の興味度を高めるポイントを紹介します。
当社は、年間述べ10,000人以上の大学生のキャリア教育に携わる他、さまざまな企業のインターンシップコンテンツ開発や動画制作に携わってきました。我々だからこそ感じられるマッチングに必要な観点・コンテンツ満足度を高めるポイントにもご注目ください。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
世の中に採用・育成サービスは溢れていますが、働くことを前向きに捉える若者はまだ多くはありません。そんな問題意識から「大学キャリア教育-採用-育成」へ横断的にアプローチをするこの会社を立ち上げ、研究と実践に時間を費やしてきました。
我々は調査の中で、入社後の定着・活躍には入社前のキャリア選択のプロセスも影響を及ぼしていることを実感しています。だからこそ企業側も採用プロセスにおいて「キャリア観を育む体験」を提供することで、双方にとって適切なマッチングを生むことにつながると考えています。
人事の皆さまと、入社後活躍を見据えた採用の最適解を一緒に考えられるこの機会を楽しみにしています。
- 高橋 政成氏(たかはし まさなり)
- Original Point (株) 代表取締役/産学キャリア研究所 客員研究員
- 新卒で人事コンサルティング会社に入社。研修開発、コンサルティング営業として、100社以上の人材育成に携わる。その後、大学・採用・育成の領域から、新たな価値を創るためにOriginal Point(株)を設立。産学キャリア研究所では、新卒のキャリア観や日本型のキャリア開発の研究を推進している。
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