講演者インタビュー
真に実効性のある人的資本情報開示とは?
~国際規格に基づく、価値創出のための戦略人事と開示の手引き~
BSIグループジャパン株式会社 事業企画本部 本部長
吉田 太地氏
人的資本開示が本格的に求められはじめ、有価証券報告書での開示等が必須となりました。本来ならば経営戦略の実効性を担保すべき開示が、開示のための開示となり有効性に欠くという指摘もあります。本講演では、人的資本情報開示を通して、ステークホルダーにいかに経営戦略実現にむけた人事戦略とその実践を効果的に伝え、企業価値を創出していくのかをISO 30414保証を行う国際規格団体の立場からご説明します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
次のような方におすすめの講演です。
・人的資本情報開示の方針・立案に苦慮している方
・人的資本情報開示の高度化に向け、次のステップにお悩みの方
・開示データの信頼性を向上させる、人的資本情報の保証取得を検討している方
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
未来のビジネスにおいて、企業の真の価値は人的資本によって創造されます。そして、その重要性を理解し、適切に活用することが、企業の持続可能な成長に不可欠です。有価証券報告書での人的資本情報の開示が義務付けられ、企業価値の向上や持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて、この情報がますます重要視されています。日本においても、この動きは急速に進展し、企業はますますステークホルダーからの信頼を獲得するために、経営戦略にリンクした人的資本情報開示の戦略を求められています。
そして、2030年までに達成すべきSDGsの項目には、「ジェンダー平等」と「働きがい」が挙げられており、これに対応するためにも、人的資本情報の充実が必要です。しかし、多くの企業や人事担当者は、通常の業務に追われ、この課題に適切に対処する時間を取ることができていません。また開示したとしても真に有効な開示か疑問があるとの声も聞こえています。そこで、本講演では、この課題にどのように取り組むべきかに焦点を当てます。
本講演では世界的な動向やISO 30414などの国際規格の視点を取り入れ、経営戦略にリンクした信頼性の高いデータ開示を行うための実践的な知識や、人的資本開示推進人材の育成方法をお伝えします。これにより、参加者は人的資本の重要性を再確認し、人的資本経営を前提とした実践的な開示戦略を立てる力を身につけることが期待できます。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
BSI(British Standards Institution:英国規格協会)は、1901年設立以来、世界初の国家規格協会として、また、ISOの設立メンバーとして活動する規格策定のプロフェッショナルです。
人的資本関連の世界的動向にも精通し、ISO 30414研修などを行ってきた経験を基に、皆さまにとって有益な情報をお届けします。ぜひご参加ください。
- 吉田 太地氏(よしだ たいち)
- BSIグループジャパン株式会社 事業企画本部 本部長
- マーケティング戦略、事業企画、経営企画を専門とし、様々な企業の支援、事業会社では上記領域に関する責任者/役員を経験。英国規格協会(BSI)ではサステナビリティを始めとした様々なソリューション開発に従事。ISO 30414の保証開発等をリードする。2024年より現職。
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