講演者インタビュー
ジェンダーギャップ解消に向けたMUFGの取り組み
~人材育成のアプローチと階層別研修の具体事例~
株式会社ライフ・ポートフォリオ 代表取締役社長
前原 はづき氏
ますます必要性が重要視されるようになったDEI。しかし、日本のジェンダーギャップ指数は低いレベルに留まり、女性リーダーの母集団形成には多くの課題が残ります。本講演では、MUFG人事部の八重尾氏をお招きし、ジェンダーギャップ解消に向けたMUFGの人材育成、女性のキャリア形成支援の包括的取り組みを紹介するとともに、すそ野となる管理職手前層の女性育成やマインド醸成、上司へのアプローチについて解説します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
女性活躍推進法から7年が経過し、女性活躍に未着手という企業はなかなか見られません。一方で、取り組みは続けているもののなかなか変化が見られず、焦りや徒労感、手詰まり感を感じている方もいらっしゃるのではないかと思います。
三菱UFJフィナンシャルグループ様では、”女性活躍推進”からさらに一歩進め、ジェンダーギャップ解消を目標に、諸施策を進めています。その取り組みの全体像を紹介することで、参加者の皆さまが自社の取り組みを再確認し、さらなる施策として取り入れられるものがないかを考える機会になることが本講演の目的です。
また、特に多くの企業で課題となっている「課長手前の若手、管理職候補の母集団形成」に関する、具体的な取り組みもご紹介いたします。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
三菱UFJフィナンシャルグループ様の取り組みを包括的に知ることができるのが、最大のポイントです。施策を点ではなく面で展開することで、より効果的な取り組みを展開されていますので、ぜひ参考にしてください。
また、管理職候補のキャリア意識醸成では、会社の思惑が前面に出てしまい、どんどん働いて上を目指してほしいという、ストレートなメッセージになりがちです。それでは母集団形成が空振りに終わってしまいかねません。長時間労働など、これまでの働き方のスタンダードを押し付けるようなメッセージでは、母集団形成ではなく“母集団のふるい落とし”になってしまうのです。
若手~中堅の母集団形成で必要なのは、「新しい働き方でのキャリア形成」を応援することです。長時間労働ではなく、プライベートと仕事を両立させながらいきいきと働き、キャリアアップも実現していく。現状に過剰最適しないキャリアを応援することが、真の母集団形成とエンパワーメント、さらには組織文化の変革につながります。
本講演の後半では、ジェンダーギャップ解消の必要性を対象層にしっかりとお伝えしながら、新しい働き方でのキャリア形成を応援する施策内容についても詳しくご紹介いたします。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
本講演では、三菱UFJフィナンシャルグループ様に、ジェンダーギャップ解消のための諸施策の全体像をご紹介いただけるとのことで、私自身もとても楽しみにしています。内容が盛りだくさんで、質疑応答の時間をどれだけ取れるか分かりませんが、できるだけ皆さまからのご質問をお受けしながら進めたいと思っております。
本講演を、皆さまの会社の施策を前に進めるためのきっかけとしていただければ幸いです。
- 前原 はづき氏(まえはら はづき)
- 株式会社ライフ・ポートフォリオ 代表取締役社長
- 2009年にライフ・ポートフォリオ設立。女性活躍の黎明期から一貫して、ダイバーシティ・女性活躍を中心テーマとして企業研修を行う。豊富な経験に基づき、企業経営の観点でのジェンダーギャップ解消について考察しつつ、働き手の“幸福の最大化”の視点に立ちながら、企業の本音と働き手の本音の橋渡しを行っている。
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