講演者インタビュー
経営層や上位役職層同士のチームビルディングに必要な3つの仕掛け~強いワンチームをつくるアプローチ~
株式会社ボディチューン・パートナーズ 代表取締役社長
阿部 (ジョージ) 雅行氏
事業環境は常に変化し、経営層や事業部門は迅速かつ効果的な意思決定と行動が求められます。経営層や上位役職者をワンチームと捉えると、お互いに本心で話し合える関係性を築き、共通目標の達成に向け各々が効果的リーダーシップを発揮できるチームビルディングが不可欠です。本講演では、パフォーマンスの高い経営層・上位役職者チームが兼ね備えている要素を整理し、チームビルディングに必要な仕掛けと方法をご案内します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
全社的な組織再編から定期的な人事異動までさまざまな局面で、社員のチームビルディングは頻繁に行われています。日々の1on1ミーティングがその役割を担う場合もあれば、チームごと、事業部ごとに、まとまった時間をとって、屋内外問わずさまざまな種類のワークショップが行われる場合もあります。
こうした取り組みに期待以上の成果がなかった、効果が長続きしないといった悩みを長年お持ちの人事部門では、昨今、上位職層同士のチームビルディングに取り組むケースが増えています。本講演では下記のような課題認識をお持ちの「人事・経営」を担当する皆さまに向けてお話しします。
・経営層同士、上位職層同士のワンチーム化(一枚岩化)がいま一つできていない
・経営層同士、上位職層同士の信頼関係がまだまだ不十分に感じる
・経営層同士、上位職層同士がより一致団結して困難に立ち向かう先陣を切ってほしい
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
あらゆる場で日々実施されているチームビルディングは、効果が上がって組織開発がうまく行ったという声もあれば、所詮“遊び”だからうまく行かないという感想を持たれるケースもあります。また特に日本企業の傾向として、その対象は上位職層でなく従業員(新人から管理職手前)のみであることが多くみられます。
昨今、今まで見落とされがちだった経営層同士、上位職層同士のチームビルディングが未開拓と気づき、取り組み始めている企業が増えてきています。外資系企業では当たり前だったことが特に、ザ・日本企業に広がってきたといえます。
創業以来「脳心体」を切り口に、チームビルディングを数多お手伝いしてきた私たちは、効果的なチームビルディングのパターンを見出しました。
経営層同士、上位職層同士がワンチーム化するには、いかに「素」を出し、「素」を受容し合うかにかかっています。その「素」を短時間で出すためには、ランク意識、メンタルモデル、SECIモデル、タックマンモデルなどの著名なフレームワークが道標となります。経営層同士、上位職層同士のワンチーム化におけるヒントは、「『素』を速やかに出せる」「普段の関係性に囚われない意識を保てる」「心理的な不安な状態をあえて作る」ことにあります。そのような場作りの具体的事例を紹介します。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
「チームビルディング」研修ほど、企画される人事の皆さまにとって評価や好き嫌いがわかれるコンテンツ、人材育成・組織開発の手段はないのではないでしょうか。遊びに過ぎないと一蹴される方もいれば、何よりチームビルディングの可否がすべての事業運営の土台ともいう方もおられます。
我々は長年国内および外資系企業のマネジメント層のチームビルディング研修を多数支援してきた経験から、遊びや余興と勘違いされない、人やチームの変容を実現できるチームビルディング研修の場の本質やプロセスを踏まえた、新しいクリ口のチームビルディング手法を複数紹介します。ぜひ貴社独自のユニークな人財育成・組織開発にお役立てください。
- 阿部 (ジョージ) 雅行氏(アベ ジョージ マサユキ)
- 株式会社ボディチューン・パートナーズ 代表取締役社長
- 人材育成、組織開発トレーナー、メンタリングコーチ。中堅社員、管理職、次世代社員への研修実績多数。『身体知能(BQ)』『営業の虎』『対話の虎』『リスキリングの虎』(プレジデント社)等執筆。富士銀行(現みずほ銀)、グロービス等ベンチャーを経て現職。明治大学卒、早稲田大学大学院博士課程(満期退学)。
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