講演者インタビュー
若手社員のモチベーションを取り戻す!
自律的な行動を促す「ジョブクラフティング」の6つの指標
株式会社リコー 先端技術研究所 HDT研究センター 事業開発室 新規事業企画・マーケ担当
古海 祐衣氏
仕事は苦行という根強い観念が、若手社員のモチベーションを下げているのではないでしょうか。その結果、離職率の増加に課題を感じる企業も増えています。そこで本講演では、仕事を自ら創造し意欲を高める「ジョブクラフティング」がどのようにモチベーションに作用し、自律的な行動に繋がるかデータをもとにお伝えします。また、ジョブクラフティングの6つの指標を活用した、自律型人材育成の具体的な取り組み方も紹介します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
本講演では、人的資本経営の潮流の中で注目されている、「自ら仕事を創造することで、やりがいや働きがいを感じ、主体的に業務に取り組むことができる」ジョブクラフティングの具体的な取り組み方についてお伝えします。
以下のような課題を抱えている、人材開発部門・会社経営層にお勧めします。
・若手社員のモチベーションの落ち込みと離職を抑えたい
・若手社員に自律的に動いて欲しいが、指導する方法が分からない
・若手社員の悩みを把握できていない
・若手社員との価値観にギャップがあり、うまくコミュニケーションできない
・若手社員研修を実施しても、その後現場での実践につながらない
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
人的資本経営の重要性が叫ばれている昨今ですが、企業は何に対して投資すればよいのでしょうか。
例えば、ベースアップ、労働環境の整備、エンゲージメントサーベイの導入、リスキリング研修などが挙げられます。
私たちは、仕事を行うその人自身の“メンタル面”の生産力、つまり、やりがいや働きがいを感じ、主体的に業務に取り組むとこができる「ジョブクラフティングスキル」への投資に着目しています。
入社2~3年目の若手社員は、成長志向が高いにもかかわらず、「理想と現実でギャップを感じている」「仕事ができているという実感がわかず、貢献できていないと感じる」などの理由により、エンゲージメントが低下傾向にあります。
また、最近では若手社員のモチベーションの低下・離職率の増加から、危機感を覚えている人材開発部門・経営層も増えています。ジョブクラフティングスキルを身に着ける機会を若手社員に提供することで、若手社員は自身の成長や頑張りを実感することができ、エンゲージメントを高めることができます。
本講演では改めて「ジョブクラフティング」の重要性について説明した上で、社内に導入するためのポイントや具体的な進め方を提示いたします。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
ジョブクラフティングは、日本ではまだ十分に普及をしておらず、知名度は決して高くありませんが、「ワークエンゲージメントの向上」「人材が成長しやすくなる」「 新しいアイデアが創出しやすくなる」といった理由から、注目されている分野です。
本講演によって、皆さまが社内に「ジョブクラフティング」を広めたくなるようなな講演にしたいと考えております。若手社員のエンゲージメント向上において、何か一つでも参考となる情報を提供できれば幸いです。皆さまのご参加をお待ちしております。
- 古海 祐衣氏(ふるみ ゆい)
- 株式会社リコー 先端技術研究所 HDT研究センター 事業開発室 新規事業企画・マーケ担当
- 上智大学理工学部情報理工学科卒業。株式会社リコーに入社後、新規IoTデバイスのクラウドサービスの開発を担当。社内副業として、モチベーションや感情などをデータ化することではたらく人の創造力を最大限発揮させることを目指すR&D部門に所属し、新規事業テーマの企画を推進。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
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