講演者インタビュー
従業員のこころとからだのセーフティネット構築
~日立システムズの施策におけるトライ&エラー~
株式会社日立システムズ 健康経営推進プロジェクト 主管
中川 英世氏
当社では近年フィジカル/メンタル両面で不調者が急増したため、これを重要な経営課題と捉え健康経営推進プロジェクトを発足しました。従業員への周知や活用率UPに悪戦苦闘しながらも、なんとかセーフティネットとして機能し始めています。本講演では、当社が従業員の「こころとからだ」とどのように向き合い、どのようにトライ&エラーをしているのか、また従業員が健康に対して主体的になるためのヒントをご紹介します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
働き方の変化、ハラスメントなどによるストレス、人間関係の複雑化などの影響でメンタル不調となり、休業したり退職したりする従業員が増えていないでしょうか。
年に1度のストレスチェックも重要ですが、従業員の心は日々、変化しています。一度、メンタル不調で休職すると、復職する際は本人・会社が長期スパンで取り組むことが必要です。
「メンタル不調の予兆を検知したい」「早期に対応したい」「支援のタイミングが分からない」「従業員にセルフケアを定着させたい」「管理職に効率的なラインケアの環境を提供したい」と考えている企業は多いでしょう。弊社も、同じ課題・悩みを抱えながら取り組みを開始しています。
トライ&エラーをしながら対策を進めている弊社の講演に、ぜひご参加ください。また、皆さまのご意見もお聞かせください。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
メンタルヘルス対策などの健康経営の推進において、多くの企業が以下のような課題に直面していることと思います。
・従業員への浸透方法
・従業員の継続率向上の方法
・組織マネジメントへの活用
・サーベイとの相関
弊社では、これらの課題を解決しながら、メンタル不調の早期発見を推進しています。本講演では成功事例だけでなく、課題なども含めてご紹介いたします。皆さまの取り組みのためのヒントとなれば幸いです。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
弊社では「メンタル不調の予兆検知」「早期対応」の取り組みを、2023年から開始したばかりですが、一定の効果が見えてきました。まだまだ課題の多い取り組みではありますが、ITを活用することで、従業員の本音を調査するのは難しくても、今のこころを見える化し、その変化をつかむことができます。この取り組みによって、Digital Mental Health(DMH)によるパルスサーベイの有効性や必要性なども実証されてきました。
同じ悩みを抱える方々に、攻めのメンタルヘルス対策を検討する機会として、ぜひご参加いただければと考えております。
- 中川 英世氏(なかがわ ひでよ)
- 株式会社日立システムズ 健康経営推進プロジェクト 主管
- 人事労務全般担当後、2016年から日立システムズ安全衛生管理センタ長として日立システムズグループの健康経営確立、ホワイト500取得に貢献。現在は同社健康経営推進プロジェクトで従業員の健康増進活動に従事。健康維持のモットーは「青い空、青い海、白い雲の下で動き回る」。
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