講演者インタビュー
ビジネスでこそ活きる“笑い”
―若手が持つべき「可愛がられる力」と上司が持つべき「叱る力」とは―
株式会社俺 代表取締役社長
中北 朋宏氏
若手社員との直接の関わりや育成機会が減少している昨今、多くの企業様から若手に対し「主体的に関わりに来てくれない」「急な離職が続いている」といった相談をいただきます。また管理職の方々からも「管理職側の心理的安全性がなくなっている」といったお悩みを聞くことが増えてきました。本講演では“笑い”のメカニズムを活用した若手育成のポイントと管理職の若手への接し方について、具体的事例を交えてお伝えします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
「心理的安全性が重要」「個を尊重しよう」といった考えが広まり、個々人の“働きにくさ”は以前より解消されたと感じる人が増えています。一方、「注意すると不機嫌になる」「叱れない」といったように腫れ物に触るようにしか新人・若手と関わることができず、関係性の築き方に悩む管理職も増えています。その影響からか上司側の心理的安全性が損なわれているといった声をよく耳にします。
若手の成長に必須の“仕事をやりきる経験”を多く積むには、上司・先輩との関係構築が不可欠です。そのためには管理職だけでなく、新人・若手自らが周囲と関わる姿勢を持ち、自分のモチベーションを自らでコントロールすることも重要です。
「若手が自ら周囲と関係性を築けるようになって欲しい」「部下を上手に叱り育てることができる上司を増やしたい」「管理職にも仕事を楽しんでほしい」といった課題をお持ちの方はぜひご参加ください。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
「自分のやりたいことを」「自分らしさを」といったメッセージが増えた背景もあってか「自分の希望していない配属先でモチベーションが下がってしまった」「『成長につながらない仕事はしたくない』と言われ退職してしまった」と若手について頭を悩ませている方からの相談も増えています。
早すぎる離職を防ぎ、自らの望むものでないあらゆる経験も学びに変えてもらうためには周囲との関わりや環境が何より大切です。また上司先輩にその都度意味づけ、モチベートしてもらうのでなく、自分自身で成長イメージを描き自分を奮い立たせることができるようになることが必須です。
自分のやりたいことを実現する過程においても、周囲から学ぶ、周囲に助けてもらう、自分でモチベートするといった才能は大いに役立ち、そんな「可愛がられる力」を持つ人ほど成果を出しています。今回の講演では「可愛がられる」ために若手が持つべきスキルを、当社の「笑いのメカニズム」に沿ってお話しします。また、昨今は「職場環境が厳しすぎて辞める。職場がゆるく、成長期待を持てなくても辞める」などという声も多く、これまで以上に相手の考えや状況に応じた育成が重要です。上司・先輩はどのように叱り、どうやって成長を促せばいいのかについても、若手側に求められる「叱られ方」と合わせてお話しいたします。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
信頼関係の入り口は相手の心を動かすことにあり、「笑い」はその手法の一つです。ビジネスにおいて笑いは絶対に必要なものではなく、スパイスのようなものだと思います。それだけに、うまく活用できれば緊密な信頼関係を築く強力な武器になると当社は考えています。
当社の研修および今回の講演は「笑い」のメカニズムをベースに組み立てています。ビジネスや職場において「笑い」は必要だ、と少しでも共感いただける方にご参加いただけると幸いです。
- 中北 朋宏氏(なかきた ともひろ)
- 株式会社俺 代表取締役社長
- 浅井企画で芸人として活動後、人事系コンサル会社に就職。営業MVPなど数々の賞を受賞。2018年2月に株式会社俺を設立。お笑い芸人からの転職支援「芸人ネクスト」、笑いの力で組織を変える「コメディケーション」の事業を展開。導入企業は約250社以上。『「ウケる」は最強のビジネススキルである。』等2冊出版中。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
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