［主催］日本の人事部「ＨＲカンファレンス」運営委員会［後援］厚生労働省

――　今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか？

コロナ禍による働き方の変化や少子高齢化など、企業を取り巻く環境が大きく変わって経営課題が複雑化する昨今、それらに対応できるハイクラス人材の需要はますます高まっています。一方、市場においては労働人口減少、ジョブ型雇用の加速に伴い即戦力人材の採用は年々難しくなっており 、経営における人材獲得・活用は重要課題となっています。

本講演では“副業・兼業がスタンダードになる時代の人材活用・組織づくり”をテーマに、多角化する事業課題への向き合い方、リソースとしての外部人材活用についてお伝えいたします。人材獲得、活用の在り方に課題をお持ちの人事の方、事業課題の打ち手にお悩みのご担当者の方はぜひご参加ください。

――　今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。

2018年に厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を策定したことをきっかけに、大手企業のみならず多くの中堅中小企業も、即戦力となる副業・兼業人材の活用に関心を寄せ始めています。国を挙げて副業・兼業を促す一方で、東京都産業労働局が実施した調査によると、兼業・副業による企業の外部人材の活用実績はわずか１割程度にとどまり、はたらき方の変化に対して企業が追いついていない状況がうかがえます。

このような現状から、パーソルキャリアでは副業やフリーランスといったプロ人材を活用することで、人材のリソース不足はもちろん、企業経営における専門的な知見やスキルの不足で生じる事業課題を解決できる「HiPro Direct」というマッチングプラットフォームをつくりました。HiPro Directではパーソルキャリアが保有する、専門的なスキルや知見を持つ人材データベースを解放し、最短即日で、企業が抱える課題を解決できるプロ人材とのマッチング機会を作り上げます。
従来の正社員採用という組織づくりのあり方、人材マッチングの枠組みにとらわれずに、持続的な事業成長、最短で課題を解決するための「人材獲得・活用のあり方」「最適なチーム作りに向けた副業人材の活用可能性」など、皆様に知っていただきたい基本的な概念をお伝えします。

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

世間的には副業時代と叫ばれていますが、日本における、副業・フリーランス等の外部人材活用はまだ一般化していない認識です。しかしながら、旧来の正社員採用では、採用から活用に至るまでのリードタイムが事業変化のスピードに合っていないほか、有効求人倍率の高まりにより、採用がさらに困難を極めるという状況も生まれています。私の想いとして“採用の難航で、事業を停滞させない”、そのために雇用形態にかかわらず、最適な人材を、最適な期間、最適に調達することが、より重要と考えています。皆様とこれからの人材獲得・活用の在り方を一緒に考え、事業が前に進むよう後押しする機会になりますと幸いです。

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