講演者インタビュー
4ケ月でTOEIC100点アップ!脳科学と第二言語習得理論で、英語学習の習慣化を実現する方法とは
英語&スキルトレーング BizCom 代表
鹿野 晴夫氏
英語力の必要性を訴え、TOEICなどのテストを行い、通信講座やオンライン英会話を提供しても「申込者が少ない」「修了率が良くない」「成果が出ていない」という相談が少なくありません。その問題の解決には、教育担当が科学的な知見から英語教育を設計することが不可欠です。本講演では、脳科学と第二言語習得理論から生まれた「英語回路マップ」に基づき、英語学習の開始から習慣化までの流れを作るヒントが習得できます。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
「社員の英語力を高めたい」「英語学習に励んでほしい」「現行の英語教育や研修を見直したい」とお考えの人事教育ご担当者や経営層に向けての内容です。当社の20年を超える分析では、英語教育・研修の成否の分かれ目は、「科学的な方法論」「自己学習の動機付け」「適切な継続サポート」の有無にあります。
なぜなら、英語力アップには時間がかかるからです。例えば、TOEIC L&Rテストでは、100点アップに100~150時間が必要です(当社実績)。これだけの時間の研修を行えるなら、どんな方法でも成果が出るでしょう。しかし、研修に時間やコストをあまりかけられないなら、科学的な知見から教育・研修をデザインし、社員の自己学習を定着させることが必要です。
本講演に参加することで、「科学的な方法論」「自己学習の動機付け」「適切な継続サポート」に必要な科学的知見を得ることができます。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
当社創業の経緯は、私が学生時代から英語が苦手だったことです。英語を避け、大学は工学部に進みました。就職してからも英語を避けていましたが、29才のときに海外出張に行くことになりました。まったく聞き取れず話せず、英語の必要性を痛感しました。とは言え、英語学習には不安しかありません。29年間できなかったものを始められる気もしなければ、続けられる気がしなかったのです。
そんなとき、会社で英語学習法のセミナーに参加しました。そこで、トレーニングを体験することで、初めて「できる気・やれる気」がしたのです。そこからの経緯は、プロフィールに記載の通りです。35才で起業し、効果的な英語自己学習法を極めるべく、直営のスクールを立ち上げ、学習法の研究を行うとともに、企業研修を通じて学習法を普及しています。
当社は2020年に20周年を迎えましたが、この間に脳科学や第二言語習得理論の研究が進み、それを土台としたレーニング法も進化してきました。そこで、20周年の機会に、進化した理論とトレーニングを「英語回路マップ」としてまとめ、それに基づく研修をスタートしたところ、500名の学習習慣が4ヵ月で95%定着し、TOEICスコアの伸びが100点を超えるまでになりました。講演では、この「英語回路マップ」を紹介し、簡単なトレーニングを体験いただき、皆さんにも「できる気・やれる気」を実感いただきます。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
英語研修の真の成果は、会社の業績に貢献することです。しかし、短期間の研修で業績に貢献できるまでの英語力を身に付けることは困難です。では、何を持って英語研修の成果と呼ぶべきでしょうか。研修に対する満足度でしょうか。またはTOEICなどのスコアアップでしょうか。我々は、研修前後の行動変容だと考えています。
英語学習における行動変容とは、自己学習の習慣を身に付けることです。自己学習により、継続的な成長が実現でき、業績への貢献につながります。自己学習は、成長のマインドセットができた証でもあり、その波及効果は英語のみにとどまりません。社員の成長を考える皆さんとお会いできることを楽しみにしています。
- 鹿野 晴夫氏(かの はるお)
- 英語&スキルトレーング BizCom 代表
- 東京都立大学工学部卒。29才、初の海外出張を契機に、苦手だった英語の自己学習を開始。TOEIC L&Rテスト335点から、3年半で850点へ(現在990点)。経験を綴った本の執筆後、英語トレーニング指導のプロに。著書に『TOEICテストで高得点を取れる人と取れない人の習慣』(明日香出版)など70点。
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