［主催］日本の人事部「ＨＲカンファレンス」運営委員会［後援］厚生労働省
講演者インタビュー
女性管理職育成のために、人事はどう現場を巻き込むか
～キャリア視点の「1on1」「メンター制度」施策～
株式会社Mentor For 代表取締役社長
池原 真佐子氏
女性管理職育成は、比率を公開することもあり、ますます重要性が高まっていますが、現場の理解を得ることは簡単ではありません。本講演では、キャリアを考える上で重要な「1on1」と「メンター制度」の視点から女性活躍の進め方をお伝えします。人事は、どのように現場を巻き込みながら女性管理職を育成していけばいいのか、そして上司は部下の育成のためにどのようにキャリアに関する対話を進めていけばいいのかお話しします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか？
女性管理職育成は、人的資本開示の義務化の流れもあり、 ますます重要になっています。女性管理職育成をより進めるためには、組織全体で課題を共有し一体的に取り組まなければいけません。
Mentor Forでは、2018年より数多くの企業に、社外メンターマッチングや社内メンター制度支援を行ってきましたが、ここ1～2年は「社外メンターを活用しながら、社内メンターを育成したい」「管理職を巻き込んで、女性部下育成のための1on1スキル・知識をトレーニングしたい」というニーズが増えています。
一方で、現場は現場でさまざまな課題を抱えており、巻き込みや連携に苦労されている担当者の方も多いのではないでしょうか。
本講演では、当社のこれまでの実績をもとに、部下とのキャリアに関する対話「キャリア1on1」の進め方や「メンター制度」を運用する上での上司の関わり方など、現場を巻き込みながら女性管理職を育成するためのポイントについてお伝えします。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
従来日本では、職場でキャリアについて対話をする機会が少ないと言われています。伝統的なキャリア観から自律型キャリア観への変化、リモートワークの定着やジョブ型雇用など、働く環境が大きく変化しました。しかし、キャリアについて話す機会は少なく、自分がどのようなキャリアを歩みたいのかわからないまま「キャリア迷子」になってしまう人も少なくありません。その結果、管理職への登用をためらったり、途中でキャリアを諦めたりしてしまう女性もいます。
このような課題への施策が「キャリア1on1」や「メンター制度」です。「キャリア1on1」は、中長期的なキャリアをテーマにした部下や後輩との1on1であり、部下や後輩の能力や長所を伸ばし活かすための対話です。「メンター制度」には社外メンター制度と社内メンター制度がありますが、いずれも、部下を育成し、キャリアアップの意欲を引き出すことができます。それぞれにメリットがありますが、社内メンター制度では、特にメンターや上司の方への効果も期待できます。
今回の講演では、3月に出版した『女性部下や後輩をもつ人のための1on1の教科書』のエッセンスをご紹介しながら、人事担当者が施策を実施する際のポイントや、現場にもメリットを感じさせながら巻き込んでいくコツをお伝えします。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
「女性管理職を社内で育成したいけれど何から手をつけていいのかわからない」「1on1など様々な施策を行ってきたけれど決め手がない」といった課題をお持ちのご担当者様は、ぜひご視聴ください。
また、「キャリアの話、どこまで踏み込んで聞いていいの？」「社内と社外のメンターで何が違うの？」といった疑問にもお答えします。
近年特に「自律的キャリア形成」「個に寄り添う人材育成」の中で、キャリア1on1やメンターによる個別の幹部育成が注目されています。
その中でも2018年からさまざまな企業において、女性管理職育成に伴走してきた弊社の経験、ノウハウを、短い時間で凝縮してお伝えいたします。
- 池原 真佐子氏（いけはら まさこ）
- 株式会社Mentor For 代表取締役社長
- 早稲田大学院（成人教育＆多文化教育）INSEAD（組織心理学＆コーチング）卒。PR会社、NPO、コンサル会社での人材開発の仕事を経て起業。女性リーダー育成に特化した社外メンター育成と企業マッチングを行う。一般社団法人ビジネス・キャリアメンター協会代表理事も兼務。講演実績、メディア掲載、受賞歴多数。
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