人と組織について体系的に学ぶイベント

日本の人事部「HRカンファレンス2023-春-」 
	2023年5月17日(水)・18日(木)・19日(金)・23日(火)・24日(水)・25日(木)開催 [主催]日本の人事部「HRカンファレンス」運営委員会[後援]厚生労働省

講演者インタビュー

日本の人事部「HRカンファレンス2023-春-」トップ 講演者インタビュー 狩野 尚史氏(株式会社HRインスティテュート 取締役シニアコンサルタント)インタビュー

今までにない問いを見立て、新たな解決策を導く人材は創り出せる!
鍵となる4ジャンルと育成のプロセス

狩野 尚史氏 photo

株式会社HRインスティテュート 取締役シニアコンサルタント

狩野 尚史氏

自らが社会や企業の変容を創りだすアウトカム志向人材の育成は、単発研修ではなく線で見る育成プロセス設計が鍵です。とりわけ、社会への深い知覚と考察力=問題を見立てる力はアートとサイエンスから、新たな解決策は、エンジニアリングとデザインの考え方を起点にすると生まれやすくなります。本講演では、各ジャンルをいかに育成プロセスに盛り込み、能力開発プログラムに昇華させるのか、その全体像とポイントをお伝えします。

―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?

仕事とは「ある」ものではなく、「つくる」ものです。しかしながら、今ある仕事をこなすスキル人材はいるが、新しい仕事をつくるクリエイティブ人材がいない企業が多いのも実情です。仕事は創るものだという習慣がついていなかったり、メンバーが受け身や内向きだったりと、なんとなく社内に閉塞感がある企業こそ、ぜひ聴いてほしいと思います。

―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。

実に勿体ないことですが、研修を受講する際、「人事から言われたから」というスタンスの方がいます。この方にとって、研修は受講することが目的となっている可能性があります。本来であれば、研修は手段であり、目的ではありません。

タスク志向のままでは、用意された研修を言われたままに受講し期待されるアウトプットを出して終わりです。しかしアウトカム志向の方は、その受講がどんな行動変容を起こし、何に対するどんなインパクトをもたらすのかを視野に入れ研修に参加します。

この状況をいかに作り出せばよいのでしょうか。

ワークアウトでは、メンバー自らが目的を創り出す問いから始めます。なぜなら、自らが立てた問いであれば、解きたくなるからです。「問い」の領域では、アート視点から深い人間への洞察力と知覚力、サイエンス視点から観察力と思考力の向上を目指します。「解決」の領域では、エンジニアリング視点から問題解決力と具体設計力、デザイン視点から顧客体験創造力の向上を描くプロセスを経験します。このプロセスを事業開発や社内変革プロジェクトに繋げることで、変革当事者としてチームや組織に新しい風を吹き込み、仕事をつくる人材へと独り立ちしていくことが出来ます。

今回は、このプロセス上でも重要な「問いの領域」に対して、「よくそんなところに目が付くね!」の「目的創造の構造」を事例を交え「目(め)」の「的(まと)」を創る面白さを共有できたらと思います。

―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

人材育成プロセスにこそ、デザインシンキングが求められています。

今回の講演では、これまでのワークアウトを通じて生み出されたビジネスや組織変革プロジェクトの事例を時代変遷と共にお伝えします。

また、普遍的なリベラルアーツの重要性や、時代変化に対応するための柔軟性や機敏性に触れながら、進化し続ける「人」の可能性と「社会」の可変性を皆さんと共に考えるきっかけを創りたいと思っています。

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講演者プロフィール
狩野 尚史氏(かのう なおし)
株式会社HRインスティテュート 取締役シニアコンサルタント
HRIオリジナルメソッドであるワークアウトを通じて、これまで多数の企業様の新規事業開発、商品開発、戦略変革のコンサルティングに従事。実際のビジネス変革を作りながら、その企業らしい事業を創る「人」を創る視点で事業成長と人材成長を同時に実現することをミッションとしている。

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