講演者インタビュー
リテンションにつながる人材育成とは? ~優秀な人材が働き続けるための育成のポイント~
コベルコビジネスパートナーズ株式会社 ビジネス研修部 研修開発グループ シニアコンサルタント
本田 純一氏
人材獲得競争が激化する一方で、社内に優秀な人材を維持できず、リテンション策に悩んでいる人事担当者の方を多くお見受けします。「退職」の問題は、「退職」という領域の対策によって対処しようとしがちですが、人事の各領域(採用、配置、評価、報酬、育成、退職)は相互に関係しており、実は退職の問題には「育成」が大きく関わっているのです。本講演では、優秀な人材が働き続けるための育成領域からのアプローチについてお伝えいたします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
優秀な人材が退職していくことに問題意識をお持ちである人事担当者様向けの内容です。
人材獲得競争も激しく、転職も活発化している中において、どの企業も「退職」という問題に対して、何らかの対策は打っていれるのではないでしょうか。例えば、優秀な人材が退職しないように上司との1on1の機会を増やすなど、さまざまな試行錯誤を重ねているかと思います。
厚生労働省の調査によると、若手(若年労働者)に限っていえば72%もの企業(事業所)が、何らかのリテンション策を講じていることが明らかになっています。「さまざまな手を打っているのに、優秀人材が定着しない」というのが、問題を抱えておられる企業の人事担当者様の本音ではないでしょうか。
そういった問題に対して、「育成」の観点からどのようにアプローチすれば良いのか、そのヒントを持ち帰っていただきたいと考えております。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
今回注目いただきたいポイントは、大きく分けて二つです。
一つ目は、育成におけるあるキーワードが、退職の問題を解決する核となるということです。今回の講演では、若手の退職ということを中心に取り扱いますが、貴社の優秀な若手社員が退職するのはなぜでしょうか。転職の活発化だけが理由でしょうか。退職する人を主語にして考えた時には、「今、この会社で働くことの意味」が失われているからではないでしょうか。そして、若手が会社に求めるその意味こそが、今回の講演におけるキーワードです。
講演で紹介する育成のキーワードが、なぜ退職においても重要なのか、その理由をさまざまなデータからひも解きます。お伝えするキーワードやデータは、今後の人材戦略、方針を考える際の拠りどころにしていただけるのではないかと思います。
二つ目は、退職の問題を育成の観点から解決する具体的な方法についてです。育成に力を入れてさえいれば、退職の問題が解決できるのかというと、そうではありません。人材育成を考える際の“勘どころ”について、日頃から研修を企画・実施している者ならではの独自の視点で解説致します。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
「なるほどなー!人材育成を考える上で、意識すべきことと、プロセスが良く分かった。これを行えば、人材育成のみならず、退職において起こっている慢性的な問題にも手が打てるかもしれない!」。そのように感じていただけることを目指し、現場で人材育成を行っている研修会社だからこその視点で、講演致します。
退職の問題に対して、短期的に、劇的に効く特効薬はありません。だからこそ、すぐにでも着手しなければ、問題は今後も解決しないままになってしまいます。本講演を解決のキッカケとして使っていただけることを祈っています。
- 本田 純一氏(ほんだ じゅんいち)
- コベルコビジネスパートナーズ株式会社 ビジネス研修部 研修開発グループ シニアコンサルタント
- シャープ株式会社入社。アメリカ駐在や、NEDOの補助金事業であったインドネシアでのメガソーラープロジェクトのプロマネを経て、2015年に当社に入社。現在は、新入社員から部長職までの各種階層別研修等の開発・実施や、人材育成コンサルティングに従事している。中小企業診断士(経済産業大臣登録)。
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