人と組織について体系的に学ぶイベント

日本の人事部「HRカンファレンス2023-春-」 
	2023年5月17日(水)・18日(木)・19日(金)・23日(火)・24日(水)・25日(木)開催 [主催]日本の人事部「HRカンファレンス」運営委員会[後援]厚生労働省

講演者インタビュー

日本の人事部「HRカンファレンス2023-春-」トップ 講演者インタビュー 初谷 純氏(一般社団法人オンラインコミュニケーション協会 代表理事)インタビュー

顔が見えないオンライン会議が組織にもたらす危険性
~エンゲージメント低下、生産性悪化の原因を探る~

初谷 純氏 photo

一般社団法人オンラインコミュニケーション協会 代表理事

初谷 純氏

昨今増えているビデオOFFでのオンライン会議。対面時であれば無意識的に得られていた表情や仕草などの非言語情報が失われることで、生産性の低下や心理的安全性に影響を及ぼすことが分かってきました。本講演では、「ビデオON/OFF」がコミュニケーションに与える影響から、オンラインでのコミュニケーションの課題解決のヒントやオンライン会議運営のポイントついて、最新の調査データを元にお伝えいたします。(協賛/株式会社かんき出版)

―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?

リモートワークが普及したことによって、若手社員の成長スピードの鈍化や、離職者の増加といったお悩みをよく耳にします。以下に該当する方はぜひご視聴ください。

・リモートワーク導入後、エンゲージメントや生産性が低下した
・ビデオOFFでオンライン会議をすることが当たり前になってしまっている
・ビデオOFFの会議が組織や社員に与える悪影響を知りたい
・心理学的アプローチで組織内のコミュニケーション活性化を図りたい
・会議のクオリティを高めて、生産性を向上させたい

本講演では、コミュニケーション活性化に効果的なアプローチの一つとして、ビデオONの会議のメリットについてご紹介します。

―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。

注目ポイントは、オンライン会議における「ビデオONとOFFがコミュニケーションにどういった影響を与えるのか」について、日本国内では数少ない実験データの考察です。

日本人の約6割が、プライバシー保護やネットワーク環境などさまざまな理由から、オンライン会議中にビデオをOFFにしているといわれています。一方、対面では無意識的に視覚から得られていた表情や仕草、ハンドサインといった非言語情報が、ビデオOFFによって不足することによる影響については、これまであまり言及されていませんでした。

本講演では、一般社団法人オンラインコミュニケーション協会が2022年に発表した実験データを元にお伝えします。当実験は、ビデオON、ビデオOFFで同じ内容の議論をしてもらった場合、「納得度」「意見対立」「議論にかかった時間」などのスコアがどのように変化するか調査したもので、ビデオOFFの場合はネガティブな結果が出ています。その理由とともに、オンライン会議運営や、リモートワークでの組織づくりに関するヒントをお伝えします。

―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

「人間のコミュニケーションは7割が非言語情報で占められている」こんな話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
察しの文化を重んじる日本では「目で合図をする」「顔色をうかがう」という言葉がある通り、表情や仕草に対して非常に敏感です。ビデオOFFで会議をするという事は、重要な情報をみすみす捨てていることと同じです。離れた相手の姿を見ながら対話ができる優れたテクノロジーであるはずのオンライン会議ツールの本来の良さを生かし切れていないのではないでしょうか。まずは、ビデオONとビデオOFFにどんな違いがあるのかを知った上で、皆様の組織づくりに役立てていただければ幸いです。

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講演者プロフィール
初谷 純氏(はつがい じゅん)
一般社団法人オンラインコミュニケーション協会 代表理事
オンラインコミュニケーションに関する調査、研究の他、研修やコンサルテーションを行っている。豊富な調査データに裏打ちされた“コミュニケーションメソッド”は、生産性向上や、組織内外のコミュニケーション活性化に有効であると高く評価されている。<著書>『最高の成果が出る オンラインコミュニケーションの教科書』。

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