講演者インタビュー
サステナビリティレポートや統合報告書を徹底調査!
人的資本経営と業界別トレンド、可視化項目の方向性
アデコ(株)コンサルティング部 部長/ISO30414リードコンサルタント/アセッサー
古河原 久美氏
企業価値の指標として「人材」の重要性が増し、欧米を中心に投資家からの「人的資本」の開示要求が高まっています。一方、コーポレートガバナンス・コードの改定や人材版伊藤レポート・有価証券報告書の開示義務など、開示基準は明確に定まっていないのが現状です。本講演では、弊社が実施した調査レポートを提示しながら、日本企業と業界別のトレンドを紹介するとともに、人的資本経営と可視化項目の方向性を解説します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
人的資本経営に注目が集まっているものの、具体的に何をすればよいのかわからない人事担当者、自社の方針は他社と比べてどうなのかが気になっている経営層の方などが対象の講演です。
人的資本経営元年といわれた2022年。人材を「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる経営のあり方に注目が集まりました。
大きな方向性や考え方に賛同する企業や人事担当者の方々が多い一方で、その具体的な進め方については未だに不透明さが拭えません。人材戦略と経営戦略や事業戦略の連動、人的資本の開示項目の策定、推進に向けた組織や人材の確保など、課題が山積しています。
本講演では、多くの日本企業が取り組んでいる項目や内容、業界別のトレンドなどの調査レポートを提供いたします。日本企業全体トレンドや他社との比較を通じて、自社の取り組み方針や具体案についての気づきを提供します。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
日本は昔から「企業は人なり」といい、人を大事にする風土がありました。人的資本経営は価値創造の担い手になる人材を投資の対象とし、継続的な情報開示を通じて持続的な企業価値の向上につなげる経営の在り方です。日本企業にとって非常に親和性の高い考え方であり、これからの人事戦略の根幹となりうる大切な概念です。
これに対して、「人的資本経営」の対応が遅れている企業も少なくありません。果たして私たちは、「ISO30414」や「人的資本開示」、「人的資本経営」にどのように向き合えばよいのでしょうか。
今回の講演では、弊社が独自に調査した日本企業全体トレンドや業界別の傾向性について説明します。他社がどのようなスピード感で、何を考え、行動しようとしているのかをお伝えする予定です。ぜひ自社のスタンスや取り組み状況を比較することで、今後の方向性を検討する契機にしていただければと思います。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
弊社が総力を挙げて調査した内容を初めて一挙に放出する貴重な講演です。参加される方々にとって新たな発見や気付きがある情報を提供いたしますので、奮って参加いただければと存じます。
- 古河原 久美氏(こがはら くみ)
- アデコ(株)コンサルティング部 部長/ISO30414リードコンサルタント/アセッサー
- 組織開発・人財開発・人事企画・採用における戦略・実行を専門とするコンサルタント。浸透まで重視した仕組み作りに加え、トップマネジメントから現場まで巻き込むチェンジマネジメントといった大規模プロジェクトのマネジメント実績を多く有する。 大手金融・IT企業人事経験もあり、組織の内側からの改革も得意とする。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
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