講演者インタビュー
人材開発のカギは、上司・部下の日々の対話にある
~双方の成長を促す「対話型の人材開発」の効果と手法とは
株式会社コーチ・エィ 執行役員
片桐 多佳子氏
正解が不明瞭な現代において、上司が出した正解へ部下を導く指導では、互いの成長に限界が来ます。双方の成長を促すには、対等な関係の中で異なる視点を持ち込み、新たな視点・意味を共に創る対話型の育成方法が必要です。本講演では、部下育成のプロセスの中で上司も開発されるという「対話型の人材開発」をベースに、双方の成長を促す具体的な手法を、多くの企業の支援をしてきたエグゼクティブコーチが事例を交えて解説します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
変化の激しい現代において、人材や働き方が多様化したことで、従来の画一的な人材管理は限界を迎えました。このような状況で、企業は社員の「個」を大切にし、それぞれの価値を最大化させていくことが求められています。一方で「研修は数多く実施してきたものの、一時的な変化に留まっていて、成果が見えない」という声をよく耳にします。社員一人ひとりの価値を最大化させるためには、具体的に何をすればいいのかと、悩んでいる企業は少なくありません。
そこで、本講演はコーチング会社である当社の強みを生かし、「コミュニカティブ・アプローチ」の視点でリーダー開発についてお話しします。特に、以下のような課題を抱えている人事・人材開発に関わる方にはぜひ参加してもらいたいです。
<課題>
・マネージャー層の部下育成力を強化したい
・次世代リーダーの育成を強化したい
・社員のエンゲージメントや定着率を高めるアプローチ方法が知りたい
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
本講演では、企業の未来を担うマネージャー層の育成課題に焦点を当て、部下育成を通じて上司も開発される「対話型の人材開発」について紹介します。対話型の人材開発では、スキルやノウハウではなく、上司のマインドセットがカギとなります。
■「対話型の人材開発」のポイント
1. 個別対応の関わりで、部下の可能性を最大化する
コーチングの三大原則の一つである「個別対応」力は、部下育成において重要なポイントです。人はそれぞれ違うという考えのもと、一人ひとりに合った部下育成が求められています。
2. 上司の「主体化」が、部下育成につながる
部下の育成についての上司自身の目的意識や意味づけが、部下の成長に大きな影響を与えます。
3. 部下育成における成果は、部下の変化であると同時に、上司の変化でもある
部下育成は、部下の開発にとどまらず、上司自身の能力開発にもつながります。上司と部下のそれぞれの成長や変化が、相互に影響し合います。
以上のポイントをおさえて、参加する皆様と一緒に、新しいリーダー開発について探究します。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
私たちは、対話をベースとした部下育成を通じて、上司も開発されるという、双方向のリーダー開発を提供します。
人材育成、人材開発に課題をお持ちの方はぜひご参加ください。
- 片桐 多佳子氏(かたぎり たかこ)
- 株式会社コーチ・エィ 執行役員
- 東北大学経済学部卒。株式会社富士総合研究所を経て、2006年コーチ・エィに入社。200人以上のビジネスリーダーへのコーチング実績を持つ。組織風土変革、業績向上、部門間連携強化等のニーズに対する、エグゼクティブ・コーチングやコーチングプロジェクトの設計、マネジメントを多数手がける。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
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