人と組織について体系的に学ぶイベント

日本の人事部「HRカンファレンス2023-春-」 
	2023年5月17日(水)・18日(木)・19日(金)・23日(火)・24日(水)・25日(木)開催 [主催]日本の人事部「HRカンファレンス」運営委員会[後援]厚生労働省

講演者インタビュー

日本の人事部「HRカンファレンス2023-春-」トップ 講演者インタビュー 吉井 しのぶ氏(株式会社インターネットインフィニティー 介護コンシェルジュ相談員 介護支援専門員)インタビュー

介護離職防止の第一歩は状況把握にあり
~200社の実例から考える「仕事と介護の両立支援」~

吉井 しのぶ氏 photo

株式会社インターネットインフィニティー 介護コンシェルジュ相談員 介護支援専門員

吉井 しのぶ氏

親を介護しながら働く40代~50代の従業員はますます増加し、年間10万人近くの「介護離職」が発生しています。2025年問題を目前に、まずは従業員それぞれの状況を把握することが、介護離職防止につながる重要な第一歩となります。本講演では、「仕事と介護の両立支援」に対して、企業としてどのような準備が必要なのか等、先進企業の実例も交え、押さえていただきたいポイントをお伝えいたします。

―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?

「従業員の介護離職を防ぐために、企業として取り組みを始めることの重要性は認識しているが、何から手を付ければよいのかわからない」「取り組みは始めているものの、成果が見えず、どう進めて行けばよいのか悩んでいる」といった課題をお持ちの担当者の方が対象です。

取り組みを始めるためには、まず従業員の実態を把握し、課題を知ることが何より大切です。200社を超えるご支援実績より、多くの企業で挙げられる課題や対策実例を参考に、両立支援を進めるための“気づき”を得ていただければ幸いです。

―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。

当社に寄せられる相談から感じられることは、ここ数年で介護を取り巻く状況や環境、働き方などがさまざまに変化していることです。相談件数は年々増えており、介護に直面している方、仕事との両立に悩まれている方が増えていることも実感しています。

一方で、介護に悩みながら誰にも相談できず、一人で抱え込んでいる方も少なくありません。そうした方の突然の介護離職を防ぐためにも、会社としてまずは従業員の状況を把握することが非常に重要です。

本講演では、従業員の実態を把握し、どのように支援を図っていけば良いのか、実態把握データの実例等も交え、わかりやすく解説します。

―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

介護は「先が見えづらい」「直面しないと自分事として捉えづらい」といった理由から、支援体制を整えることが難しい側面がありますが、仕事をしながら介護をせざるを得ない状介護は「先が見えづらい」「直面しないと自分事として捉えづらい」といった理由から、支援体制を整えることが難しい側面があります。しかし、仕事をしながら介護をせざるを得ない状況は誰にでも起こり得ます。介護をする従業員を支援することは会社の役割ですが、ご自身も介護を担う可能性があることを想定しながら、ご参加いただきたいと思います。

仕事と介護を両立しやすい職場環境の構築に向けて、介護に直面する従業員とそれを支える側双方の視点から、両立支援を考える機会にしていただけると何よりです。

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講演者プロフィール
吉井 しのぶ氏(よしい しのぶ)
株式会社インターネットインフィニティー 介護コンシェルジュ相談員 介護支援専門員
慶應義塾大学を卒業後、介護福祉士を取得後に介護支援専門員を取得。ケアマネジャーとしての業務経験を活かし、仕事と介護の両立を支援するため、大手企業の従業員向け介護セミナーにて講師を務める。また、介護コンシェルジュとしても活躍。従業員の介護に関する悩みに対し、自身の現場経験を活かした個別相談も担当。

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