講演者インタビュー
1on1のセカンドステージ
~関係構築から、自律成長支援・キャリア自律支援へ~
株式会社ファインド・シー 代表取締役
小髙峯 康行氏
『人事白書2022』の調査結果では、1on1の実施率は70%を超えました。一方、上司のスキル不足、上司の負荷、1on1の形骸化など、様々な課題が指摘されています。本講演では、日本の1on1の現状を整理した上で、「実際の1on1ではどのような会話がなされているのか?」についての具体事例を取り上げ、問題を構造的に整理し、1on1のセカンドステージへの、具体的な解決策についてお伝えします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
1on1を始めたものの、次のような課題を感じている方に向けた内容です。
・形ばかりの1on1になっていて、成果につながっていない
・1on1がうまくできる人とできない人の差が大きい
・マネージャーの1on1スキルが身につかない
また、1on1を本格導入したいがマネージャーの意識差が大きくどう進めればいいかわからない、研修だけでうまくいくと思えないと悩んでいる方にもおすすめです。
1on1実施は企業で当たり前になりつつある一方、うまくいっている企業はまだまだ少数のようです。それぞれの状況に合わせ、具体的な施策事例を紹介します。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
「実際に1on1でどのような会話がなされているか」を踏まえ、1on1を形骸化させず、セカンドステージ(自律成長支援、キャリア自律支援=生産性向上)につなげるためのヒントが得られます。
現在、1on1の普及率は70%を超えています。そのうち60~70%の企業が、何らかの成果実感があると回答しています。その中身を見ると、上司部下の関係構築がほとんどを占めています。1on1によってコミュニケーション機会が増え、管理職が傾聴やコーチングスキルを学び実践することで、部下との関係がよくなっているようです。
一方、上司のスキル不足、上司の負荷、1on1の形骸化といった課題が指摘されています。また、1対1のコミュニケーションだからこそ、実際にどのような会話がされているかはブラックボックスになっています。その為、このままでは形骸化するのではないかという声も聞かれます。
本講演では、日本の1on1の現状を整理した上で、「実際の1on1ではどのような会話がなされているのか」について具体事例を取り上げます。1on1の会話を構造的に整理し、関係構築のステージから、「自律成長支援、キャリア自律支援=生産性向上のステージ」につなげる1on1の取り組み事例、今後のヒントについてご紹介します。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
当社では、5年以上前から、1on1導入の支援をしてきました。1on1は有効なマネジメントの仕組みだと考えています。この有効な仕組みが、形骸化するか、成果につながるかの岐路にいると捉えています。
この仕組みを成果につなげるために、今回の講演では、これからの時代に、1on1を通じてどんなマネジメントを実践することが必要なのかをお話ししたいと思っています。
ぜひ皆さんのご意見をお聞かせいただき、共に考えていきたいと思っています。
- 小髙峯 康行氏(こだかみね やすゆき)
- 株式会社ファインド・シー 代表取締役
- 1991年(株)リクルート入社、2002年(株)ファインド・シー設立、代表取締役就任。2020年(株)ビジネス代謝ラボ設立、代表取締役就任。大手企業を中心に、採用・教育・人事制度など数々のコンサルティングを経て、現在に至る。
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