講演者インタビュー
なぜ日本企業に"採用マーケター"が必要なのか?
~エージェントマーケティングの実践方法とその効果~
株式会社TalentX 代表取締役社長 CEO
鈴木 貴史氏
終身雇用の崩壊や人的資本開示の義務化など、日本の労働市場は大きな転換期を迎えています。長らく産業構造が変革されなかった日本も、採用にマーケティングの力を駆使して優秀な人材を獲得する時代に突入します。本講演では採用活動におけるマーケティングメソッドから、人材紹介会社からの推薦を向上させるための具体的メソッドまで、中長期戦略から短期採用KGIの達成戦術までお話しします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
昨今、人的資本経営やジョブ型雇用を推進する動きの加速に伴い、専門職を中心に人材獲得競争がますます激化しています。
海外では2013年頃から「Recruiting is Marketing(採用はマーケティング活動である)」という概念が普及し、優秀な人材を戦略的に獲得する文化が浸透しています。
一方、日本では新卒一括採用、当期・来期年度の中途増員計画の充足や欠員補充など、一過性の戦術に採用リソースを投下しています。
今回の講演では「採用マーケティング」という手法を通じた、タレント獲得のメソッドを紹介します。タレント候補者との自社の関係性を見直し優秀な人材を他社と競合することなく獲得する方法論や、人材紹介会社をファン化し推薦数を増やすマーケティング方法、採用マーケティングの実行者に求められる役割など、参考になる情報をお届けします。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
昨今、「THE MODEL」などの営業組織の分業体制や、顧客関係構築から始める農耕型の営業モデルが定着しつつあります。しかし、採用領域においては採用・不採用・辞退などの選考決着がつけば関係性が終了するような、掛け捨て型の採用が主流です。採用に「マーケティング」の考えを取り入れず、「採用マーケター」のポジションを確立できていない企業が、まだ多いのではないでしょうか。
これから優秀なタレントを獲得し続けるためには「Whyのストーリー」「多様なタッチポイントの設置」「候補者との関係性を良好に保ち続けること」が重要です。
グローバルのHR組織はリクルーターやコーディネーター、ソーサー、マーケターなどミッション分業制が進んでいます。採用マーケターは企業ブランディング(EVP)を定義し、コンテンツを作成して自社のストーリーを伝え、ソーシャルメディアを管理してタレント候補者を魅力付けし、デジタルマーケティングツールを駆使して応募獲得率を向上させるためのPDCAを回しています。
今回の講演は、採用活動におけるマーケティングメソッド、人材紹介会社からの推薦を増やすための具体的メソッドなど、中長期戦略から短期採用KGIの達成戦術までお話しします。
貴社と候補者との関係性を見直すきっかけとして、採用活動における施策のヒントなどの情報をお持ち帰りいただけます。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
視聴いただいた皆さまが、採用マーケティングやタレント・アクイジションの観点から自社の採用施策を見直し、改善の議論ができるようなお話をしたいと思っています。 皆さまのご参加をお待ちしています。
- 鈴木 貴史氏(すずき たかふみ)
- 株式会社TalentX 代表取締役社長 CEO
- 株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア)出身。IT領域の採用コンサルティングに従事した後、グループ歴代最年少にて1億円の社内資金調達のもとMyRefer(現TalentX)を創業。2018年、MBOを経てスピンオフ独立、株式会社MyRefer(現TalentX)の代表取締役社長に就任。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
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