講演者インタビュー
女性活躍推進から始まる「成果に繋がるダイバーシティ推進」を実現する組織づくりの3つの秘訣
株式会社Surpass 代表取締役社長
石原 亮子氏
日本の企業価値を向上させる施策として、ダイバーシティ経営が改めて注目されています。しかし、ダイバーシティ推進がうまく進んでおらず、成果に繋がっていない企業が多いのが現状です。ダイバーシティ推進に本気で向き合えていない企業の末路はどうなるのか。本講演では女性管理職・役員が多い当社ならではの視点を活かした「成果に繋がるダイバーシティ推進」を実現する組織づくりの3つの秘訣を紹介します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
4月から上場企業4000社に対して、人的資本情報の開示がスタートしました。女性管理職比率や男性育休取得率の開示が義務化される一方で、「DE&Iの重要性は分かっているけれど、自社でうまく推進できていない」「女性管理職を増やしたいけれど、女性従業員がなりたがらない」といった悩みを抱えている経営陣・人事部の方も多いのではないでしょうか。
本講演では、ダイバーシティ推進における課題を解決するために必要な「三つの秘策」を通して、具体的にどのように実践していけばよいのかを、当社の事例も交えてお伝えしていきます。
まず前半では、なぜ企業価値向上のために、今ダイバーシティが重要なのかを、数値的なデータも基にお伝えします。そして後半では、その解決策として必要な三つの秘策を、当社の女性活躍における具体的な事例を交えながらお伝えします。皆さまの課題解決につながる講演となれば幸いです。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
本講演の聴きどころは3点あります。
まず1点目は、ダイバーシティがなぜ重要なのか、あらゆる数値的、学術的なデータを基に論理的にお伝えしている点です。単なるジェンダー論に終始せず、企業価値向上にダイバーシティが具体的にどのように寄与していくのかをお伝えします。
2点目は日本で今ダイバーシティにおいて、一番の課題は何なのか、世界との比較も交えながらグローバルな視点から課題を浮き彫りにしていく点です。育休産休制度などを整えているはずの日本が、なぜジェンダーギャップ指数において世界的に遅れを取っているのか、ダイバーシティにおける日本の本質的な課題を明らかにしていきます。
そして3点目は、これからの解決のために具体的に何が組織に必要なのか、その具体策を提示していく点です。どのように推進し、多様性のある職場を作り出していくのか。また、その結果、どのような成果が表れるのか。DE&Iの推進で、Surpass社はどのようにして、前年比150%を達成することができたのか。そこから見えた次なる課題は何かなど、皆さまに包み隠さずお伝えします。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
社会情勢が変わり、世の中の流れが一気に、持続可能な社会の実現に向けて動きだしました。企業のグローバル化が進む中で、特に日本において、浮き彫りになってきたのが、女性リーダーの少なさです。しかしこうした女性活躍もダイバーシティの入り口にすぎないはずです。そして、そのダイバーシティもまた手段にすぎません。私たちが目指すべきところは、女性だけではなく、多様性を受け入れ、誰もが活躍できる企業を実現することで、イノベーションを起こし、持続可能な成長を続けていくことです。そのために今、何を始めればよいのか。この講演が、少しでも皆さまの課題解決の一助となれば幸いです。
- 石原 亮子氏(いしはら りょうこ)
- 株式会社Surpass 代表取締役社長
- 短大卒業後、大手生命保険会社でトップセールスとして活躍。100業種以上の営業経験の後、女性営業アウトソーシングのパイオニア、株式会社Surpassを創業。2021年、徳島市とジェンダー格差改善を目指した連携協定を締結。Forbes JAPAN WOMEN AWARDなど、女性活躍企業として多数受賞。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
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