講演者インタビュー
EX向上の取り組みのなかでジェンダーギャップを考える
株式会社日立ソリューションズ 経営戦略統括本部 チーフエバンジェリスト兼人事総務本部 本部員
伊藤 直子氏
日本のジェンダーギャップ指数は低く、政府の掲げた女性管理職比率目標「202030」の目標達成に至っていない企業も多いのではないでしょうか。2009年からダイバーシティ推進を行い、「女性活躍」に取り組んできた当社も例にもれず、2020年度の目標は未達成に終わりました。本講演では、日立ソリューションズとして現在力を入れている、EX向上施策と絡め、改めてジェンダーギャップについて考えます。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
働き方改革・EX向上の推進について、どのような取り組みが有効なのか悩んでいる方へ、当社の取り組み事例をご紹介します。また、女性活躍に関して、なかなか目標達成に至らない、具体的にどういう課題があるのかわからないという方へ、同じ課題を抱える者として当社で検討している課題や取り組みについて共有します。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
働き方改革が着目された背景には、少子高齢化、労働力人口不足などの社会的課題があり、その対策の一つが女性の活用です。また、不確実なVUCAの時代に多様性を活かした経営の重要性が高まり、企業の中でも意思決定層に女性を増やす取り組みが行われてきました。
しかし、現実には、日本のジェンダーギャップ指数は低く、政府や多くの企業の女性活躍の目標は達成されていない状況です。
働き方改革は進み、働きやすさは明らかに向上し、企業はエンゲージメントや働きがいの向上に向かっています。それでも女性活躍の進展は思うように進んでいない。当社もこの課題を抱えており、今あらためて現状の再認識と課題の深掘りを進めています。
現在注力しているEX向上施策と絡めて、ジェンダーギャップの課題について考えたいと思います。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
2016年に女性活躍推進法がスタートし、各企業でも働きやすさの提供や女性の管理職登用などさまざまな取り組みを行っていることと思います。それでも十分に進まない背景にはなにがあるのか、当社の例を共有し、一緒に考えていければと思います。
- 伊藤 直子氏(いとう なおこ)
- 株式会社日立ソリューションズ 経営戦略統括本部 チーフエバンジェリスト兼人事総務本部 本部員
- 1990年津田塾大学卒業。日立中部ソフトウェア(現 日立ソリューションズ)に入社。ソフトウェア製品開発、ネットワーク・セキュリティSEを経て、2004年管理職へ。2015年から働き方改革のプロジェクトに入り、自社の改革推進とともに、企業の働き方改革をITで支援する事業に携わっている。
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