講演者インタビュー
自ら学習する人材を生み出すために、企業人事は何ができるか?
一般社団法人Integral Vision & Practice 代表理事
鈴木 規夫 (Ph.D.)氏
予測が難しいVUCA時代において、企業人事は、一律的な教育だけではなく、一人一人が自律的に学習する仕組みを作ることが求められます。本セッションでは、米国で博士号を取得の後、大手製薬企業で直近まで10年にわたり人材開発に携わった鈴木規夫氏にお話しを伺います。大手企業における人材開発の課題感に対し、自ら学習する人材を生み出すために企業人事は何ができるか、米国の最先端の発達理論の研究をもとにしたヒントをお届けします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
上場企業には、人的資本への投資の開示が求められるようになり、企業が独自の人材を育成することへの注目度が、より高まっています。企業人事としては、デジタルツールを活用することで、より効果的に一律の教育を行うことが求められますが、それだけではなく、社員自らが学ぶ、全社員が自律的に学ぶ仕組みや仕掛けを作ることが不可欠です。
では、人はどのようにすれば自律的に学習することができるのでしょうか。自律的な学習の重要性を単純に唱えるだけでは、何も変化はおきませんが、企業人事が主体となって、人や組織に新しいものを生み出す仕組みや仕掛けを作ることは可能です。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
成人発達理論は、生涯にわたり人が成長発達するという考えで、近年、日本でも注目されている理論です。一人で学習することにハードルを感じる方でも、学習機会を作ることで、個人としても企業人事としても、生涯にわたって役立つ知見を得ることができると思います。 今回は、企業人事として長年にわたり活躍し、現在、米国の最新の研究に触れている講師が、一方通行とならない教育の仕組みや仕掛けをお届けします。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
若手だけではなく、40代50代の方の自律的な学習について、興味・関心があるご担当者の方もヒントが得られる内容となっています。
- 鈴木 規夫 (Ph.D.)氏(すずき のりお)
- 一般社団法人Integral Vision & Practice 代表理事
- 1990年代前半に合衆国の大学に在籍中にケン・ウィルバーの著書に出逢い大きな衝撃を受け、その後インテグラル理論に関する研究を約30年にわたり取り組んでいる。現在は主に企業組織の人材育成においてプログラムの設計と統括、インストラクターとして多様な階層や立場のプロフェッショナルの支援活動に従事している。
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