講演者インタビュー
任せられるマネジャーの育成術
行動変化を促し組織改革を実現する「5つのポイント」
株式会社熱中する組織 代表取締役
安澤 武郎氏
正解が見えづらいビジネス環境において、あるべきマネジメントの姿は変化しました。過去のマネジメント成功経験に固執せず、新しいスタイルにアップデートするには「理論の提供」ではなく、「行動変化により新たな成果創出体験を演出する仕掛け」が必要となります。本講演では、経験や組織文化に依存しないマネジメントのアップデート方法を「5つのポイント」にまとめ、組織変革プロジェクト事例を交えながらご案内します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
新しい挑戦をし、変化しなければいけない経営環境において、以下のような課題をお持ちではないでしょうか。
・マネジャーが保守的・受動的でなかなか挑戦をしない
・お手本になれるマネジャーが少なく、心配な部門がいくつかある
・管理職研修など教育制度を整えているがなかなか満足できる効果が出ていない
そんな課題をお持ちの経営者向けの内容です。良くも悪くもマネジャーの行動様式は、そのマネジャーが育った組織環境の影響を受けています。そして、その組織環境は経営者(経営陣)のマネジメントスタイルが生み出しています。その環境を変えずに管理職に行動変容を求めても効果は少ないでしょう。経営者も過去の成功体験・失敗体験の呪縛から逃れることは難しく、外部コンサルタントの力を借りて、お手本事例を創出することが近道。コンサル嫌いの経営者に選ばれているコンサルタントによる組織変革プロジェクトの事例を紹介し、その理論的背景を含め組織変革のポイントを考察します。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
過去クライアントの事例ですが、売上・シェア拡大を最優先課題として次の取り組みを実施したのに大きな効果が得られていませんでした。
* 営業管理システムの導入
* 営業マネジャーの中途採用
* 営業組織の再編
* 外部研修への参加
* マーケティング部門の立ち上げ など
その理由は、アプリケーション(特定目的のための活動)だけを改善していて、そもそもの組織力を高められていないことにありました。組織力の問題は成果に直結しないので目に見えないこともありますが、放置をすると大きな機会損失(施策への投資効果が小さくなる、社員の離職により採用育成コストが無駄になる、など)になります。
ハンズオンで数々の組織変革を成功させてきたプロフェッショナルによる組織変革の五つのポイントを解説します。
(1)組織変革をする際の大前提となる考え方
(2)人や組織が成果創出を阻害する「6つの壁」
(3)「分かる」と「できる」の溝を埋める仕掛け
(4)マネジメントプロセスを可視化し分析する手法
(5)コンサル離脱後に自走するための必要条件
これまであまりオープンにしてこなかったコンサルティングの舞台裏をご紹介します。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
組織変革に携わって17年。スタートアップから上場企業・老舗企業まで多様な組織変革に携わり、小手先の改善活動で効果を生み出せていない「もったいない企業」を多く見てきました。また、そこから経営者と一緒に組織変革に取り組み、「業績を倍増させた企業」「社員の笑顔を取り戻した企業」を生み出す幸運にもたくさん巡り会うことができました。成功の鍵は「経営陣を含むマネジャーの認識・行動変化」にあります。
これは多くの日本企業が抱える課題です。社員が仕事に熱中する組織づくりについて皆さまと一緒に考えたいと思います。
- 安澤 武郎氏(やすざわ たけろう)
- 株式会社熱中する組織 代表取締役
- 京都大学時代にアメフトで日本一を達成した経験が組織コンサルの原点。大学卒業後、鹿島建設を経て、ハンズオンで経営改革を支援するコンサルティングファームに転職。複数社の組織変革を成功させ、リピート率100%。2012年独立。経営者の右腕として組織ライフサイクルのステージに合わせた組織変革を支援している。
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