講演者インタビュー
グローバル人材パイプライン構築の4ステップ
〜海外事業成長を担う人材をプールする動機づけ・選抜・育成
beyond global group President & CEO
森田 英一氏
海外事業を伸ばすうえで欠かせないグローバル人材。しかし多くの企業で、その数は圧倒的に足りておらず、「次の海外事業成長を担える候補者が十分にいない」「グローバルキャリアを望む優秀な若手が少ない」等の悩みをよく伺います。本講演では、海外へ挑戦したいと志す社員を増やし、的確な選抜も踏まえながらグローバルに活躍する人材が育つ仕組み(グローバル人材パイプライン)を構築する、4つのステップを実績を基に解説します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
海外事業の成長が自社の戦略として掲げられているものの、それを実行できる人材が不足しており、何かしらの打ち手を必要としている経営者や人事部の方にお聞きいただきたい内容です。
多くの日本企業で、海外事業の新規開拓や既存事業の拡大、海外M&Aを通した成長ビジョンが描かれています。その実現のためにグローバル環境での事業成長を託せるリーダーが求められている中、リーダーの育成や見極めに頭を悩ませる企業も多く、当社にも多くのご相談をいただいています。
本講演では、「海外事業を本気で成長させるグローバル人材を十分な人数プールしたい」と考えているものの、その体系づくりに悩まれている方や、体系はデザインしたものの、その中でどのような育成やアセスメントなどを用いた選抜を取り入れれば良いか悩まれている方の参考になるノウハウを、10年以上日本企業のグローバル化を支援してきた経験を踏まえてお伝えします。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
二つのポイントがあります。
一つ目は、海外事業成長に直結するグローバル人材パイプライン構築のための実用的なセオリーをお伝えする点です。
多くの日本企業で、英語教育や海外トレーニー派遣など、何らかのグローバル人材育成施策が行われていますが、残念ながら、それを受けた人材が実際にリーダーとして活躍し、事業を成長させていることは多くありません。
この背景には、各社のグローバル人材育成のゴールと、それに向けたステップアップのための施策同士が十分に連動しきれていない問題が潜んでいるケースが多いと感じています。
このような状況を打破するために、自社のグローバル人材の育成ゴールをどのように考えればよいか、そして、いかに各施策をつなげながら人材パイプラインを構築していけばよいか、解説します。
二つ目は、パイプラインの規模と質を担保するために、どのような育成・選抜施策が有効か、事例を交えお伝えする点です。
例えば、パイプラインの入り口では、グローバルキャリアに関心を持つ人材を増やすために、海外への可能性や興味を感じられるリアルなグローバル体験を提供し、動機づけを行うことが有効です。
また、その後は、グローバルに活躍する適性を持った人材を早期に見極めるためのアセスメントを仕掛けること、そして、ポテンシャルを一気に引き上げる育成施策と修羅場デザインが重要です。講演にてそれぞれ詳細にお話しします。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
当社講演に興味をお持ちの方は、海外事業戦略を実現させるグローバル人材が不足している状況を解決するために、従来のグローバル人材育成のやり方を大きく変える必要に迫られているのではないでしょうか。
主体的にグローバルキャリアを志す人材を発掘し、アセスメントを用いた公平かつ的確な選抜を行い、海外現地法人や海外事業部などのグローバル環境で活躍できる人材を育てることは、国内の人材育成とは違った難しさがあります。
グローバル人材育成について、皆さまが現在直面している問題をどのように解決していけばよいのか、自社の現状と照らし合わせながら講演をお聞きいただき、ヒントをお持ち帰りいただければ幸いです。
- 森田 英一氏(もりた えいいち)
- beyond global group President & CEO
- 大阪大学大学院卒業後、アクセンチュアにて人・組織のコンサルティングに従事。その後、シェイク社創業を経て、beyond globalグループ代表。グローバル人材育成や様々な企業体質変革プロジェクトを統括。「HRアワード2013」の教育・研修部門で最優秀賞受賞。著作に『会社を変える組織開発』等多数。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社HRビジョンの登録商標です。
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