創作株式会社 取締役副代表
平野 佑氏
近年、採用活動におけるインターンシップの重要性はますます高まっていますが、伝達すべきメッセージの設計が甘かったり、目的と手段がミスマッチであったりするために、意図した成果を得られずにいる企業は少なくありません。本ワークショップでは、のべ300社以上のセミナーにコンテンツを提供しているメーカーの立場から、成果につながるインターンシップ設計の考え方をお伝えします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
インターンシップの重要性は分かっていても、具体的にどうしたらいいのか、お悩みの企業は多いと思います。
当社はゲーム形式の体験型グループワークを手掛けるメーカーですが、グループワークは「道具」に過ぎないと考えています。道具はそれを使う目的に適合して初めて、本来の機能を発揮し、役に立ちます。
ここでいう目的を採用活動に置き換えると、「ターゲットの人材を採用するためにアピールすべき自社の魅力は何か」ということの定義です。この定義が不十分なままで、道具、すなわちグループワークなどのコンテンツを検討してもあまり意味がありません。
20卒の内定者フォローと、21卒向けインターンシップの運営、そして22卒向けインターンシップの企画が同時並行に進むという忙しさに、ただ焦りばかりが募る、という人事の方々にお越しいただき、「そもそも」を考え直して思考を整理する機会を提供できればと考えています。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
道具の選択肢を増やす、という意図よりは、あふれかえる選択肢に途方に暮れた、あるいは選択することに疲れたから、選択肢に振り回されないようにするにはどうしたらいいかのヒントを得に行こう、という意図で、お越しいただくのがよいかもしれません。
選択肢を増やすことに能動的で前向きなマインドというのは、自分の選択軸がはっきりしている場合か、選択の結果に責任(あるいは興味)がない場合かのどちらかで生じます。いずれの場合も選択肢の増加は特に大きな問題にはなりません。他方、ありがちで、かつ厄介なのは、焦りや不安に後押しされて選択肢が増えることです。
当セミナーでは、来場されたみなさんが、それぞれの選択軸を発見するためのヒントをお持ち帰りいただけるように努めたいと考えています(そのための仕掛け、ちょっとしたお土産もご用意します)。またそのようなコンセプトのセミナーであるため、すでに明確な選択軸をお持ちの方にとっては得るものが少ない可能性があります。参加を検討いただくにあたってはご注意ください。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
最後の最後に言い訳がましいのですが、当社はコンテンツのメーカーであって、セミナーが本業ではありません。ただ、多種多様な企業の採用支援をさせていただいた経験から得た視点が、いくらばかりかみなさまのお役に立つのではないかと思い、ワークショップを設定させていただきました。
せっかくの機会ですから、出し惜しみなく、ざっくばらんとお話をさせていただければと存じます。当日みなさまにお会いできますことを楽しみにしております。
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