リデザインワーク株式会社 代表取締役社長
林 宏昌氏
働き方改革によって、「企業成長の加速」と「多様な働き方の実現」をいかに両立させるのか。両立実現には、自社に合う働き方を「開発」する必要があります。残業時間を減らすと決めても、どういう方法で業務効率を高めるかを決めなければ、電気を消す、PCを強制シャットダウンするなど、本質とズレていきます。正しい働き方改革を実現するための鍵となる三つのポイントを実例を交えてご紹介します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
働き方改革を進めようとされている経営者、人事、総務の方で、
下記のお悩みをお持ちの方々に向けた内容です。
・何から進めたらよいのかわからない
・いろいろな事例を見てはいるが、うちの会社では実現できるとは思えない
・失敗や反対意見が気になり、どうしても慎重になってしまう
・リモートワークやフリーアドレスなど他社の失敗も含めた事例を聞いてみたい
働き方改革は、「企業成長の加速」と「従業員の多様な働き方の実現」の両方を満たしていく必要があります。多様な働き方が実現しても、会社の成長が鈍化しては意味がありません。
これらを具体的に進めるために、何から、どのような方法で進めればよいのかをお伝えします。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
前職ではリクルートホールディングスの働き方変革推進室長として、グループの働き方改革の責任者を務めていました。その中で、多岐にわたる業界の企業代表者や人事・総務の責任者からアドバイスやコンサルティング依頼を受けることが増え、リデザインワーク株式会社を創業しました。
さまざまな企業とディスカッションをするうち、働き方改革で成果を上げるためには、三つのポイントが重要であることがわかってきました。
(1)働き方改革は目的ではなく手段。何を実現したいのかを見抜くこと。
(2)具体的な方法を開発すること。
(3)人事制度・オフィス・ICTをトータルで設計することです。
例えば、残業時間を減らす、会議時間を減らすと決めても、どういう方法で会議時間を減らすか、業務効率を高めるかが無いと、本質的ではない取り組みになってしまいます。働き方改革を推進するときは、小さく試し、試行錯誤して方法を開発し、
拡大していくプロセスの設計が重要です。
また、フリーアドレスを導入する際に、リモート環境において、マネジメント手法をどうアップデートするかや、コミュニケーションを減らさないために、ビジネスチャットやクラウドストレージの活用をいかに進化させるかをトータルで設計することが重要です。
実りある施策を推進する方法を、具体的な事例と共に皆さまにお届けいたします。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
これまで携わってきた企業の働き方改革では、お客様と一緒に試行錯誤しながら明確な成果を出すことができました。また、数多くのトライ&エラーを通じて、たくさん失敗してきたからこそわかったことも多くあります。結果として、それらの取り組みを通じ、業界や規模は違えど、共通する課題とそれに対する推進施策が確立してきました。
推進するために必要な三つの重要なポイントを、具体的な事例も含めてお話しできればと思います。
企業成長の加速と従業員の多様な働き方の実現に向けて、皆さまの働き方を
アップデートする取り組みの参考になれば幸いです。
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