株式会社エスユーエス HAIQ事業部 HRコンサルティングマネージャー
坂上 紘子氏
人材不足や市場ニーズの多様化が加速する中「ダイバーシティ」の推進は企業にとって重要なテーマとなっています。一方で場当たり的な施策は現場の混乱を招く事も少なくありません。本講演では、18年にわたる産学連携の研究データから導き出した、個を活かす指標と属性(性別・年齢等)の特徴をご紹介。なんとなくの感覚や場当たり的でない「根拠あるダイバーシティ」を推進する方策をお伝えします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
「ダイバーシティ」はこれから迎える人材不足やニーズの多様化といった環境変化に対して、企業の競争力を維持・向上していく上でとても重要な施策です。
一方、強い個人の意見に左右されたり、場当たり的な施策をとり続ける事で「個と組織」のバランスが崩れ、生産性や品質の低下を招くケースも少なくありません。
場当たり的にならず、組織の方向性と一致したダイバーシティを推進していくためには、人事施策にもマーケティングの視点やデータ解析を取り入れていくことが大切です。マーケットにおける自社の人材の特性を定量的に把握し、特性を活かした根拠のある有効なダイバーシティを推進したい、そんな企業にぜひ参加していただきたい内容です。
年齢や性別や職種といった属性やアセスメントデータからどんなヒントが導き出されるのか。18年に渡り蓄積した3000社のデータ解析から興味深い事例をご紹介いたします。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
エスユーエスは創業当時から、産学連携の元「組織と人」を可視化するアセスメント開発に取り組んできました。
今回の講演では18年に渡り蓄積した3000社のデータ解析から導き出した「ダイバーシティの実現」に有効なヒントを時間の許す限りご紹介したいと思います。
データは、今まで言語化できなかったもやもやした状況の答えを定量的に導き出してくれます。
なんとなく感じていた他社と自社の人材の違いや課題点、また、職種ごとの特性の違いや年齢による違いなど、さまざまな違いを根拠を持って言語化することで、お互いを尊重するポイントや活かしあうためのヒントを知ることができます。
「最近の若者はおとなしい」という言葉を例に挙げてみましょう。
この「おとなしい」と感じる原因を特定するために20代と50代のアセスメントデータを解析してみると、20代と50代データの間には「傾聴力」に有意な差がみられます。「おとなしい」のではなくコミュニケーションスタイルの違いがこの感覚を生み出している、ということがわかります。
「ダイバーシティ」は「違い」を認めて受け入れることから始まり、その違いを活かすことで推進されていきます。
データに基づく根拠ある「ダイバーシティ」推進を進めていくヒントが詰まった内容になっています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
データは、今まで言語化できなかった、もやもやしていた事の答えを定量的に導き出してくれます。
アセスメントデータや人事データからなにが導き出せ、どのように活用できるのか?
職種の特性や、年齢特性など、データがスッキリさせてくれるヒントがたくさん詰まっています。
ダイバーシティの推進で活気ある、多様性のある強い組織を作りたい、そんな企業のご参加をお待ちしています。
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