株式会社ジェイフィール 代表取締役 コンサルタント/武蔵野大学経営学部 特任教授
高橋 克徳氏
これまでの管理型、統制型のマネジメントやリーダーシップから抜け出せず、新たな組織づくり、人づくりをどう進めたらよいのかわからない経営層、管理職層向けに、肩の力を抜き、鎧を脱ぎ捨て、メンバーとともに次のステージをつくる真のリーダーへと進化するためのリーダーシップOSの組み替え方をお伝えします。みんながリーダーシップを発揮できる組織づくりのヒントがあります。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
情報技術のさらなる進化、仕事への意識の変化、多様な働き方の実現といった動きは、事業のつくり方、組織運営や人材マネジメント、リーダーシップのあり方に根本的な問い直しを迫っています。人の可能性と技術を結び、VUCA時代を切り拓く新たな組織づくり、人づくりが求められているのです。
ところが上位下達型のマネジメントが強く、そうした関係の中で育ってきた経営層、管理職層が中心の企業では、個々の自発性と創造性を引き出すと言いながらも、実際は管理型、統制型から抜け出せずにいます。馴染んできた上司と部下の関係、そこで培われた意識から、どう抜け出し、どう振舞えば良いのかわからないというのです。
本講演では、そうした経営層、管理職層が肩の力を抜き、鎧を脱ぎ捨て、メンバーとともに次のステージをつくるリーダーへ進化するためのリーダーシップOSの組み替え方をお伝えします。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
私自身、自分が組織を引っ張る意識が強くなりすぎて、周囲の感情が見えないまま意見を主張してしまうことで、組織の中での自由な意思や対話を奪っていたことに気づかされたことがありました。リーダーとして頑張ろうと思うほど、空回りする。逆に、出すぎてはいけないと思うと、踏み込めなくなる。こんなリーダーも多くいるのではないでしょうか。
悩んでいたとき、シンガポールのPACE社から「リアル・リーダーズ」というプログラムを一緒にやらないかと連絡がありました。まずは自分たちが体感してみると、従来の組織がつくりだしてきたリーダーシップのあり方を根幹から問われ、自分が着こんでいた衣を一枚ずつ脱ぎ捨てながら自分の中にある自然体のリーダーシップにたどり着いていくプロセスがありました。このプログラムをベースに、より日本人の経営層、管理職層に寄り添う内容へとカスタマイズさせたのが本プログラムです。
一人ひとりの中にある無意識の能力に気づき、異なる意見の背景にある思いに気づき、人の痛みに寄り添いながら、自分自身の弱さも受け入れ、そこから真の自分を見出そうとする。そして、時に勇気をもって信念を貫き、真の信頼を得ていく。こうした振舞いを通じて、みんながリーダーシップを発揮できる組織文化をつくっていく。本講演では、このプロセスをもとに、新たなリーダーシップOSとは何かを一緒に考えていきます。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
私たちの経営層や部門長クラスは変わらない。次の世代になるまで待つしかない。そう思う人もいると思います。でも、若い世代の価値観はすでに変わりつつあります。今までの当たり前が通用しないと悩んでいる管理職も増えています。こうしたギャップと向き合い、未来を切り拓く組織に進化するために、経営層、部門長クラスが、何を伝え、どう振舞うのかがより重要になってきているのではないでしょうか。
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