ギャラップ ジャパン株式会社 シニアコンサルタント 公認コーチ/コースリーダー ICF認定コーチ
大岸 良恵氏
当社の持つ膨大なデータと科学的分析の結果生まれたクリフトンストレングス(R)。強みを特定し、理解することで、いかにパフォーマンスを最大化させていくかについてお話しします。また強みを活用した場合に、組織でどのような化学反応が起こり、従業員のエンゲージメントにつながっていくのかについてもさまざまな例やデータを使い、わかりやすく解説していきます。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
パフォーマンス向上のための具体的な打ち手を探している、企業経営者や人事ご担当者に向けての内容です。パフォーマンス向上のために、いろいろな取り組みがなされてきましたが、ギャラップは、従業員エンゲージメントこそが業績向上のコアだと考えております。その従業員エンゲージメントを高めるための大切な打ち手が、従業員一人ひとりの「強み」を見出し、理解し、さらに伸ばす取り組みだと考えます。
ギャラップ社の「クリフトンストレングス」という強み指標は、さまざまな業種の企業や非営利法人や病院、学校、官僚など業績を上げた人の要因分析から始まりました。高いパフォーマンスの裏にどのような「強み」が動いていたのかを丹念に調べることで、34の資質に分類しております。本日は「クリフトンストレングス」について、概略をお話しいたします。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
「強み」のもとになっているのは、ひとが生まれ持った才能です。「才能」とは、自然と繰り返し現れる思考、感情および行動のパターンであり、生産的に活用できるものと定義されます。一人ひとりが持っている「才能」はそれぞれ異なります。「才能」がどのようなものであるのか、個々でいかに異なるものなのかに気づくアクティビティからスタートしたいと思います。「才能」に意識的に時間やエネルギーを投資して磨いたものが「強み」であり、特定の作業において一貫してほぼ完璧なパフォーマンスを生み出す力だと考えます。
今回の講演では、ギャラップ社が膨大なデータとインタビューから開発した「強み」の活かし方のフレームワークが注目すべきポイントです。従業員一人ひとりの「強み」を活かす組織文化をつくりあげ、「仕事をするうえで、自分の得意なことをする機会が毎日ある」と言ってもらえることが従業員エンゲージメントを向上させる一助となります。従業員エンゲージメントと従業員満足度は異なるものですが、その違いに気づくことも大切なポイントになると思います。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
これからは、弱点や欠点の補強にエネルギーをかけずに、従業員一人ひとりの「強み」にフォーカスをしましょう。そして、それらを活かせるような仕事のアサインメントを考えてみましょう。従業員のキャリアプランを一緒に考え、強みをさらに伸ばすことを後押しすれば、従業員自身の成長願望にも添うことができます。
「強みを活かす」文化を21世紀の日本にもっともっと定着させていきたいと、ギャラップは考えます。本日の講演に参加いただいた皆さまから、「強みを活かす」文化を広げていっていただければ幸いです。
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