株式会社T&PSolutions 代表取締役
小林 孝氏
理念策定のよくある落とし穴(「言葉遊び」「他人事」「目的がない」等)に貴社もはまっていませんか。その落とし穴を避けるには、「理念」にその会社「らしさ」が反映されていること、そしてその理念により「社員の心に灯をともす」ことが最も重要です。社員の自律的考動をうながす「生きた理念」を策定する5ステップと、理念のイメージングによる組織活性化事例をご紹介します。
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
多くの企業から相談をいただく内容の一つに、職場に共鳴と共感が無いというものがあります。企業のビジョンは存在しても職場のビジョンが無い、または形骸化しているという課題が散見されます。
ビジョンの不在は、仕事の目的を不明確にします。さらには、働くメンバーに成長実感の欠如を招きます。共感と共鳴を生み出すビジョンとは、職場の価値観やメンバーの生の声が反映されたものです。それを「自分たちらしさ」と呼びます。この「らしさ」が反映されたビジョンは日々の仕事の意味づけを助けます。また、「自分たちらしさ」は業種、業態、地域、文化など、職場の背景に合わせて作ることが必要です。「自分たちらしさ」を生み出すプロセスは二つとして同じものは無く、オーダーメイドで企画する必要があります。
本講演では「自分たちらしさ」を生み出した職場ビジョンの構築例をもとに、成長実感を生むためのビジョンの必要性についてご案内します。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
働く人が成果を出し続けるうえで、職場での成長実感を生みだすことがますます必要になっています。成長実感を生むためには共感と共鳴を生み出す職場のビジョン(ありたい姿)が必要です。本講演では「共感と共鳴を生み出す職場のビジョン」の必要性について詳説します。
リ・カレントは共感と共鳴を生み出す組織づくりを、自ら実践したナレッジをもとにご案内しています。
小林講師のサポートのもと、全社メンバーで弊社の3年後のありたい姿を作成しました。その結果、業務以外で組織課題解決のための変革プロジェクトが四つ立ち上がりました。現在はメンバー主導で進捗しています。
これらは週一回の定例会議では立案も進捗も立ち行かなかったものです。また、定例会議では思い浮かばなかったような、挑戦的で画期的な案が実現しています。
こうした取り組みには職場の価値観やメンバーの生の声の反映が不可欠です。私たちが行った共感と共鳴を生み出す組織づくりの過程を要素化してお伝えします。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
4月から働き方改革関連法が順次施行され、社員の意識改革は今まで以上に急務となっています。
理詰めで「ハード」を導入したものの、形骸化して頓挫する例は多く聞かれます。一方で「ソフト」である共感共鳴を高めることで、思いつかなかった「ハード」の提案や実施への断行に弾みがついたという企業もあります。
働き方改革を仕組みの上だけではなく共感共鳴によるムーブメントとしていくには、なぜ改革が必要なのかを社員たちに彼ら自身の職場に根差した形で伝えることが重要です。
本講演では社員の共感共鳴を引き出すための、「らしさ」ある職場ビジョン構築のポイントをご紹介します。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社アイ・キューの登録商標です。
当社はプライバシーマーク取得事業者です。類似のサービスやイベントとの混同にご注意ください。