博報堂マーケティングスクール 代表
岡 弘子氏
いろいろな企業や部門が集まって創るオープンイノベーションが盛んです。その一方で、せっかく異能が集まっても「新しい価値の創出」が上手くいかないという悩みもよく伺います。そうした課題に応え、この講演では、『チームの発想力を高めるリーダーシップ』のポイントをご紹介します。単なる中間管理職とは異なる、「発想力のあるチームをけん引できるリーダー」を輩出したい企業におすすめです。
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
いま、いろいろな部門、あるいは、いろいろな企業が集まって創るオープンイノベーションが盛んです。ところが、異能が集まっても「新しい価値の創出」が上手くいかないという悩みをよく伺います。自分のチームならば阿吽(あうん)の呼吸がありますが、新しいメンバー、いろいろなメンバーとの協業は決して簡単ではないようです。この講演では、オープンイノベ―ション成功に向けて、『チームの発想力を高めるリーダーシップ』のポイントをご紹介します。異能なメンバー同士のアイデア発想力を引出すためには、リーダーはどのようなマネジメントを行うのがいいのか。会議は具体的にどのように進めればいいのか。単なる中間管理職ではない「発想力のあるチームをけん引できるリーダー」を育成したい企業にオススメします。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
このテーマをみなさんにお話ししたいと思った理由があります。それは、こんな出来事からです。「どうしたら、博報堂さんのように、いろいろなアイデアを発想できる人材が育つのですか?」研修後の懇親会で、こんなご質問を受けました。私はもちろん「トレーニングです」と答えました。入社する前は誰もが単なる大学生でした。しかし、研修や業務の中で「生活者発想」を叩きこまれます。たとえば、「日常生活の中から、次のビジネスのヒントを探す」という課題があります。その時に磨いてきたのは、「昨日の日常との違和感に気づくこと」です。よくクイズ番組で「2枚の絵を比べた間違い探しクイズ」があります。一見すると、ほぼ同じ絵柄も、よく見れば「女の子の靴下の模様が、1本ストライプではなく2本ストライプになっていた。」など、些細なことです。このような微差を見つける力は、自分の「違和感」のアンテナを研ぎ澄ますことで備わります。この能力を引き出せるかどうかが、これからのリーダーに重要な資質だと思います。たしかに、事業が順調に成長しているときは、こうした違和感よりも、生産効率性を高める資質が重視されます。しかし、ビジネス環境が激変し、既存の事業構造が崩れて事業変革を進めるときには、リーダーに求められる資質はかわります。それは次のチャンスを見つける力です。「生活者発想で磨く《違和感》を見つけることが重要になってきます。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
広告を生業(なりわい)としていましたが、いまや、商品・サービス開発、事業戦略、経営戦略、人材育成へと、お手伝いする領域が広がっています。広告以外の領域でも「ニーズを見つけて、的確に表現する力」を評価いただいています。クリエイティビティのあるリーダーシップがどのようなものなのか、百聞は一見に如かずです。ワークもありますので、気軽に体験にいらっしゃってください。お待ちしています。
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