講演者インタビュー
研修担当者必見~「英語学習のモチベーション向上」に成功している企業の共通項とは
ピアソン・ジャパン株式会社 代表取締役社長
アラン・マルコム氏
ビジネスが急速にグローバル展開へと向かう中、英語でのコミュニケーションの頻度や重要性が増し、多くの企業にとって社員の英語力強化は喫緊の課題です。新たな局面を迎えたとも言える、人材育成戦略としての英語研修。成功している企業の特徴や共通項について探ります。また英語を土台とした、日本のビジネスパーソンに必要とされるグローバル人材としての素養の高め方についてもパネル討論で深掘りしていきます。
(協賛/GlobalEnglish 日経版)
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
メール、電話、会議、プレゼンテーションや交渉などで、英語を使わなければいけない場面が急増しているため、英語研修に関するお問い合わせを多数いただきます。その中で担当者の方からよくうかがう問題点は、「社員の意欲が上がらない、続かない」ということです。
学生時代に英語に対して苦手意識を持っていた方は少なくありませんが、ビジネス英語は「コミュニケーションツール」であり、優先されるべき目標は、ネイティブ並みの「完璧な」英語を身につけることではありません。日本の皆さんにはまず、「間違いを恐れない」ということをお伝えしたいですね。世界の英語使用人口の約8割がノンネイティブですし、そもそも日本のみなさんの英語の基礎はしっかりできているという印象です。
ただし、謙虚な国民性や日本のビジネス習慣がグローバルビジネスでは通用しないことなどをしっかりと意識して、スピーキングやライティングのレッスンを行う必要があります。ビジネス英語を学ぶ際には、ビジネスシーンを想定し、語学だけでなくビジネスで勝つためのスキルも合わせて学ぶのが上達のコツですが、そのことを研修担当の方々にもご理解いただきたいと思っています。
また、社員の英語力強化を経営戦略のひとつとして位置づけることも有効でしょう。将来のビジネス展望にかなった投資として、英語研修を継続的に実行していく姿勢は、必ず社員にも伝わります。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
ピアソン・ジャパン株式会社は、ロンドンに本部を置き80ヵ国以上で事業を展開する世界最大規模の教育サービス会社、ピアソンPLCの日本支社です。従来スタイルの英語教材はもとより、 最新のテクノロジーを駆使したデジタル英語教材、eラーニング教材、電子辞書、オンラインアセスメントなどの分野や、カリキュラム開発、人材育成、資格認 定事業にも取り組んでいて、これらの最先端のソリューションはさまざまな教育機関、企業、団体などで採用され、大変高い評価をいただいています。
「GlobalEnglish 日経版」は、日本経済新聞やFinancial Timesの記事もプログラム化した、ビジネス英語特化型オンライン英語学習の決定版です。あらゆるレベルに対応していて、ビジネスシーンで英語の4技能(「読む」「書く」「聞く」「話す」)を学ぶことができます。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
世界中の情報が今やウェブサイト上で検索・収集でき、発信もできる時代です。日本語と同様のレベルで英語の情報を駆使すれば、コミュニケーション活動の量が格段に増えることは明白で、新たなビジネスチャンスもおのずと増えてくるのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、ビジネス英語は「コミュニケーションツール」です。英語を学んだ先に広がる可能性とその可能性への挑戦を通して、貴社の社員の人生を豊かにすると同時に、その活躍が貴社にも豊かな実りをもたらすと確信しています。
- アラン・マルコム氏(アラン マルコム)
- ピアソン・ジャパン株式会社 代表取締役社長
- ニュージーランド出身。英語雑誌出版社および教育関連企業のマネジメント職を経て、ピアソン・ジャパンに入社、2014年11月から現職。グローバル企業のビジネスニーズに対する知識、デジタルシフトへの深い洞察力を元に、日本での英語教育・教育全般における事業展開を進めている。
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