講演者インタビュー
2015内定者の実態から、2016新入社員研修をリ・デザインする
株式会社ファーストキャリア 取締役
瀬戸口 航氏
2016採用は新スケジュール導入、バブル期さながらの企業間争奪戦など、話題に事欠きませんでした。“正直者がバカを見る”“オワハラで会社不信”などの声も聞こえてくる中、教育研修への影響を「2015内定者の実態」最新レポートを読み解きながら、彼ら彼女たちの“学習スタイル”にどうアプローチすればよいのか、「2016新入社員研修」を“リ・デザイン”する肝をお伝えします。
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
本講演が行われる頃には、2016年度の新入社員研修の企画が具体的に進んでいることと思います。今年は採用スケジュールの変更に伴って検討が遅れている、という企画担当者様もいらっしゃることでしょう。そうでなくとも、「売り手市場」「バブル期さながらの争奪戦」といった背景を踏まえ、“来春はこれまでとは少し違った新入社員が入ってくるだろう”という漠然とした不安の声を、多くの育成現場で耳にします。
一方で学生側からは、“正直者がバカを見る”“オワハラで会社不信”といった不穏な声も聞こえてきます。企業にとっても、将来のリーダーを担っていくであろう新入社員にとっても重要な、より良い企業内人材育成を行っていくためには、一層の企画力が必要となっています。
ここ数年の新入社員は、表面的に合わせることがどんどん上手になっています。導入教育の現場では新入社員について「可もなく不可もなく」との評価も多く、結果として、何が彼ら彼女たちの成長に寄与するのかが今一つ掴めず、有効な手を打てていない感覚が増しているように感じます。
本講演では来期入社予定の内定者たちの生の声に基づいたレポートをもとに、彼ら彼女たちがどのような思考・行動の傾向を持っているかを知ることで、OJTの進め方や、1年目・2年目と続く最初のステージ(ファーストキャリア)に求めることとその打ち手など、“強み”を活かした「適切な学習のしかた」を後押しするポイントをひもといていきます。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
私たちは、社名のとおり、会社に入って最初のキャリアを築く方々の支援に特化した会社です。年間2万名以上が参加する新入社員・若手社員研修を実施してきた経験から、彼ら彼女たちがいち早く(自社にとって)一人前の社員に成長するためには何が必要なのか、それをどう学ぶと効果的なのかを追及し続けてきました。
振り返れば、2015年度新入社員は、“自分の個性を出すこと”と、“他人と協調すること”の間でさいなまれ、結果どちらつかずで悩み苦しむことになる場面がとても目立ちました。2016年度に向けても、毎年“少しずつ違う”新入社員の本質と背景を見極めて、育成施策をアレンジしていきたいものです。どうすれば今どきの新入社員に変化をもたらすことができるのか、具体的なソリューションをご紹介します。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
2016年度新入社員研修の企画のポイントを知りたい方には、ぜひご参加いただきたいと考えています。企業によって「これから新入社員研修を企画する」「例年決まっているプログラムの運営方法を考える」「抜本的に見直す方針が出ている」「講師としてどうアプローチしたらいいのかを考えたい」など、さまざまなニーズがありますが、ズバリそれにお応えします。弊社の研修商品・サービスのプレゼンを行うわけではありません。自社で研修プログラムを内製化している方も、具体的なヒントやTIPSをお持ち帰りになることが可能ですので、新人研修に対して感じていらっしゃることを思い描きながらご参加ください。
- 瀬戸口 航氏(せとぐち わたる)
- 株式会社ファーストキャリア 取締役
- 大手コンサルティング会社にて自動車業界を中心に新規事業開発支援・ビジネスプロセス構築などの各種コンサルティング業務に従事。研修・セミナー講師経験も豊富。その後、事業会社を経て2010年に株式会社ファーストキャリア入社。新人、若手人材の育成支援施策のコンサルティング、及び教育研修体系の構築を手がける。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社アイ・キューの登録商標です。
当社はプライバシーマーク取得事業者です。類似のサービスやイベントとの混同にご注意ください。