講演者インタビュー
HRコンピテンシー研究:人事部員に求められる知識、能力、経験、及び、KPIとは?
株式会社JIN-G代表取締役社長/ビジネス・ブレークスルー大学経営学部准教授/APFHRM役員
三城 雄児氏
世界人材マネジメント連盟(WFPMA)東アジア地区Vice Presidentの三城雄児が、いま世界的に研究されている人事領域のコンピテンシーモデルをご紹介。人事部門が持つべき知識、能力、経験を整理し、これからのHRキャリアを検討します。さらに、戦略的な人事部門として経営から頼られ、現場から感謝されるために、人事部はどのようなKPIを持ったらいいのかを考察、提言します。
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
いま、世界人材マネジメント協会(WFPMA)では、人事プロフェッショナルのコンピテンシーモデルの議論が進んでいます。各国の代表はどのような会話をしているのか、そこで考えられている人事部の役割はどういったものなのか。日本の代表として世界会議に参加してわかったことをご紹介します。世界会議では特に、人事部はKPIをもって業務にあたるべきだという主張がなされていました。しかし、どのようなKPIを設定したらいいのか、具体的なことは提示されていません。そこで、私は14年間の組織人事コンサルティングのキャリアを活かし、今回の講演でこの問題に取り組みたいと思っています。
先日、訪問したラスベガスで開催されたSHRMカンファレンスでは、「人事はビジネスパートナーからビジネスリーダーになれ」というメッセージが発信されていました。人事を追求することで経営自体が変わるというのは、Googleなど急成長中の企業において顕著にあらわれています。いま世界の人事は何を重要だと思っていて、何を緊急課題として取り組んでいるのか、統計調査の結果も踏まえながら解説します。一方で、日本企業の人事は、世界の中でも唯一無二の特徴をもった世界観をもっています。日本企業の人事が大切にしたい考え方や手法を改めて提言し、できるだけ多くの皆さまに多くの情報をご提供したいと考えています。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
私は、書籍やインターネットには答えが載っていない人事に関する悩みを、お客さまと一緒に改善してきました。この14年間の経験を紹介することには、意味があることと思っています。また、私は「全てのビジネスパーソンに人事・人材開発リテラシーを」というポリシーのもと、「人事の大学」というビジネススクールを主宰しています。本講演は講師や人事担当者との議論がベースになっています。
株式会社JIN-Gは、「世界を愉しむビジネスパーソンを増やそう」というビジョンを持ち、組織人事戦略コンサルティングを行なっています。また、国内・海外でのグローバル人材開発にも強みを持っています。特定の方法論(メソドロジー)をおしつけるのではなく、お客さまの課題に対して「一緒に答えをつくる」という姿勢で10年以上コンサルティングをやってきましたので、個別企業の課題解決に対して、事業や人材の状況に応じた的確なアドバイスが特長です。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
まだまだ日本をあきらめない。日本企業の成長にとって人事がボトルネックになってはならない――。日本企業および日本の人事・人材開発の強みを、もっと世界に広めていきたいと思っています。参加者の皆さまと一緒にこれからの人事について考える、前向きな講演にしますので、ぜひお越しください。
単に新しい流行を追い求めるもの、特定の商品をPRするために危機感をいたずらに煽るものが散見されますが、この講演では人事・人材開発の本質を追求していきます。この講演をきっかけに、人事・人材開発分野のプロフェッショナルたちが、もっと世界に広く活躍できる機会を増やしていける。そのような講演を目指します。
- 三城 雄児氏(みしろ ゆうじ)
- 株式会社JIN-G代表取締役社長/ビジネス・ブレークスルー大学経営学部准教授/APFHRM役員
- 「人事の大学®」を運営する株式会社JIN-G創業者。大前研一学長のビジネス・ブレークスルー大学准教授。「世界を愉しむビジネスパーソンを増やそう!」を理念に、国境・国籍を肥えて活躍する企業と人材を支援する活動を継続。テレビ東京系「ガイアの夜明け」で紹介された「ミッションコンプリート®」創始者でもある。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社アイ・キューの登録商標です。
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