講演者インタビュー
グーグルのマインドフルネス革命と日本企業における次世代リーダーシップ開発のご紹介
一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート 代表理事
荻野 淳也氏
マインドフルネスを応用したリーダーシップ開発は、グーグル、フォードといった世界をリードする企業のみならず、日本の大手企業でも導入が始まっています。意思決定、パフォーマンスの向上のみならず、ストレス軽減、エンゲイジメントや集中力の向上等に効果のあるマインドフルネスによる次世代のリーダーシップ開発について、世界の最新動向と日本企業の事例を踏まえながらご紹介します。
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
弊社では、スピード感が早く、不確実で答えのない現代において、企業やリーダーに対しマインドフルネスがもたらすものとして、 “結果を出す九つの力”を定義しています。具体的には、「立ち止まって考え、今までのやり方を手放す力」、「不安定な世界を受け入れ、立ち直る力(レジリエンス)」、「矛盾や対立をホールドする力」、「いま自分に起きていることに気づく力(セルフアウェアネス)」、「共感し、相手を思いやる力(共感力)」などです。
これらは、(1)仕事のパフォーマンス・リーダーシップ、(2)組織パフォーマンス、(3)心身の健全性、それぞれの向上につながり、今まさに、日本企業の次世代リーダーたちが必要としていることであります。
今回の講演では、(1)グーグル本社で開発されたマインドフルネスに基づくリーダーシッププログラムの背景と日本企業における必要性、(2)日本の大手企業での導入事例をもとに、マインドフルネスに基づく次世代リーダーシッププログラムの具体的な効果や導入方法などをご紹介します。
特に、上記にあげた次世代リーダーに求められる“答えのない時代に結果を出す九つの力”がどのように向上し、仕事のパフォーマンス・リーダーシップ、組織パフォーマンス、心身の健全性に効果を発揮しているのかについて、日本のトップ企業における導入事例や脳科学やリーダーシップ理論を交えながら、ご紹介していきます。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
弊社は、グーグル本社で開発されたマインドフルネスをベースとしたリーダーシッププログラム"Search Inside Yourself(SIY)"の開発メンバーや、SIYをグローバルに展開する米国SIYLI (Search Inside Yourself Leadership Institute)と連携し、日本で初めてSIYのプログラムを開催し、マインドフルネスに基づくリーダーシップのプログラムを日本企業にいち早く紹介、導入した組織です。
それぞれ15年以上、組織開発やリーダーシップ開発に携わるコンサルタント、トレーナーで組織されています。マインドフルリーダーシップに関する世界でのトレンドやプログラムの最新情報などを常に収集し、経営者や組織リーダーに対して、脳科学やリーダーシップ理論に基づいた、誰でも習得可能で実践的なリーダーシッププログラムの提供に力を入れています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
マインドフルリーダーシップのプログラムを導入、実践する日本の某有名企業取締役は、「マインドフルネスとは、これからのリーダーのOS=あり方であり、人望があり、成果を上げるリーダーが身につけていること」とおっしゃっています。日本のリーダーたちは既に多くのアプリケーション=やり方を身につけていますが、逆に多くをインストールしすぎ、思考や心身も含め、フリーズ一歩手前の状態ではないでしょうか? OSをヴァージョンアップすることにより、これまでのアプリケーションもより機能していくことでしょう。これまでの知識のみのコンテンツではなく、頭、心、身体に効く本プログラムをご紹介できることを楽しみにしています。
- 荻野 淳也氏(おぎの じゅんや)
- 一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート 代表理事
- 外資系コンサルタントやベンチャー企業役員を経て、現職。リーダーシップ開発、組織開発の分野でトレーニング、エグゼクティブコーチングに従事。Google本社で開発されたマインドフルネスベースの人材開発プログラムを日本で初めて開催。リーダーや組織の本質的な課題に対し、リーダーや組織の変容を支援している。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社アイ・キューの登録商標です。
当社はプライバシーマーク取得事業者です。類似のサービスやイベントとの混同にご注意ください。