――　今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

能力主義から成果主義に大きく舵を切ったことで、痛手を負った日本企業は少なくはありません。現在は、成果主義の不具合を修正している段階にあるといえます。しかし、残念ながら基本コンセプトを曖昧にしたまま、制度改定が行われているように見受けられます。本講演では、人材マネジメントの基本コンセプトを「会社の成長・個人の成長」においた、「成長主義人事」についてご紹介いたします。

弊社が考える「成長主義人事」（商標登録出願中）では、「社員の成長なくして、部門の成長なし。部門の成長なくして、会社の成長なし」という成長の連鎖こそが、これから求められる人事コンセプトであると考えています。
　
具体的には、下記にポイントをおいてご説明いたします。
　・人事制度の原点回帰現象～ブロードバンド化から細分化された等級制度へ～
　・人材ポートフォリオごとの賃金モデル設計
　・タコ足型賃金体系への回帰
　・成長の定義と達成度の測定
　・全社成長マップによる人材管理　等

成長主義人事は、成長戦略をとっていらっしゃる企業の人材マネジメントに、マッチする部分も多いかと思います。 講演当日には、成長主義人事に関する小冊子を進呈いたします。講演後にでも、忌憚のないご意見を賜りたいと存じます。今後の人事制度や人材マネジメントのあり方について考え、共に成長して参りましょう。

――　貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

弊社は、中小・中堅企業を対象に人事コンサルティング業務を展開している会社です。売上高で10億円～500億円程度、社員数は1000人未満の企業をご支援しております。

ご支援の形態は、数年間のプロジェクト方式もありますが、その多くは、「社外人事部」として長年にわたりご支援するケースです。長くお付き合いするからこそ、環境変化に対応した人材マネジメントへの対策が常に求められます。そういった中で生まれた「成長主義人事」は、弊社代表者が2010年から使用している人事コンセプトです。

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

「成長主義人事」は、貴社の今後の人材マネジメントを考える上で、何かしら参考になる点があると確信しております。皆さまのご参加を、心よりお待ち申し上げております。