――　今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

情報技術の進歩やグローバル化、そして少子高齢化……今日私たちをとりまく社会環境は、大きく変化しています。ビジネス環境においても競争が激しくなり、各社とも一層の生産性向上の必要性に迫られています。

それに伴い、効率性と新しい価値の創造を求め、働き方を見直す企業が増えています。一口に働き方といっても、仕事の仕方は企業によって千差万別。企業を取り巻く環境が変われば、柔軟に変化させなければなりません。それにもかかわらず、過去の成功体験に固執したり、他社の成功事例を意識しすぎたりするなど、理想と現実が乖離してしいて、経営の意図が伝わらず、うまくいっていないことも多いのではないでしょうか？

ポイントは自社の今の課題に気付き、原因を理解し、自社に見合った最適な働き方(Corporate Work Style) を見つけること。身近な働く場（ワークプレイス）を経営と社員をつなぐ場として捉え、経営の意思を反映し、そこでの最適な働き方を、社員一人ひとりが我が事として考え、実践していく……。そのプロセスこそが組織コミットメントを高め、業績向上へとつなげていくのではないでしょうか？ 今回の講演では、そのプロセスの具体的な進め方のコツを事例を交えながらご紹介いたします。　

――　貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

私たちティーズブレインは2010年2月3日の創立以来、「オフィスが変わればみんなが輝く」をモットーに、タニタ様・LINE様をはじめ、多くの企業の戦略的ワークプレイス構築をお手伝いしてきました。

ワークプレイスは、「組織の経営目的に合わせ、人と仕事の仕方と仕事の場所を最適化していくところ」と言われています。その考えを基に経験を踏まえて導き出した私たちの強みは、流行の家具や最新の技術を取り入れたり、形式的な制度を導入したりするなど、形だけの働き方変革ではありません。キヅキ・マナビ・ジッセンというプロセスを通して、個々の会社の課題を見える化。社員一人ひとりが自分の課題として共有・認識しながら、人×環境×ICTと三つの施策を掛け合わせて考え、実践し、自社にあった最適な働き方を見つけ、継続していく――。お客さまの立場に立ち、共に悩み考え実践していくことで、「コーポレートワークスタイル（CWS）」を確立していきます。

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

働き方変革がうまくいかない、これから取り組もうとしているが、何から手をつけるべきかわからないという企業の方に、ぜひご参加いただきたいと考えております。

なぜ、自社の働き方を見直す必要があるのでしょうか？　また、今ある働き方をどのように見直す必要があるのでしょうか？　今の働き方は人・環境・ICTの三つの視点でみた時に、しっかり交わっているでしょうか？　経営の意図は、それぞれの施策に反映されていますか？　そして、それぞれのベクトルは同じ方向を向いていますか？　一度お考えになった上で参加されると、より効果的です。