講演者インタビュー
事例から学ぶこれからのメンタルヘルス対策
カウンセラーが教える問題解決アプローチ
ベリテワークス株式会社 代表取締役・代表カウンセラー
浅賀 桃子氏
本年12月よりストレスチェックが法律により義務化されることになり、企業のメンタルヘルス対策がより一層重要になってきます。本講演ではカウンセリングサービスを提供する会社を経営し、顧問企業を中心に延べ5,000名を超えるカウンセリング経験を持つカウンセラーが、これまでの事例を踏まえてこれから企業がとるべきメンタルヘルス対策として必要なことや、困難事例解決へ向けたアプローチ方法についてお伝えいたします。
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
浅賀:日本の自殺者数はこの15年余り、年間約3万人という高水準で、警察庁の統計によると、働き盛り世代の死因の1位は自殺となっています。「メンタルヘルスに問題を抱えている社員の割合がここ数年で増えた」と答える企業も増加傾向で、精神障害などでの労災補償請求・認定件数も近年高水準で推移するなど、企業としてのメンタルヘルス対策は急務といえます。
このような背景があって、12月からストレスチェックの実施が企業に義務付けられたと考えられます。そんな中で「どのように現場でストレスチェックを実施すればいいのかわからない」という声や、「職場復帰の適切なタイミングが分からない」「カウンセリング制度は導入したものの、うまく機能していなくて困っている」といったお悩みも多く聞かれます。
本講演では、私がカウンセラー・人事コンサルタントとして多くの企業、クライアントの方と接してきた経験から、机上の空論ではないメンタルヘルス問題対応方法をお伝えします。メンタルヘルス対策で起こりがちな事態や、現場や人事が対応に悩む困難事例を解決するためのアプローチ方法、ストレスチェックの効果的な活用方法などについて、多くの事例を踏まえてご紹介します。皆さまの職場ですぐに活用できるノウハウを、お持ち帰りになれることと思います。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
浅賀:ベリテワークスではカウンセリングサービスを実施するにあたり「メンタルヘルス対策はすべての従業員に対して必要である」という考えから、ストレスチェックをはじめとした予防、そして個人・組織の生産性向上に重点を置いたサポートを行っています。また社会保険労務士、人事コンサルタントなど弊社専門リソースの力を結集し、人事労務、制度構築、人材採用、教育といった面からの支援も併せて実施しています。
さらに、私自身が現場および人事の立場を経験したカウンセラーであると同時に、会社の経営者であることから、現場・人事・経営者という三者の視点で「どうすれば皆にとって幸せな結果が得られるか」を念頭においた支援ができることも強みです。医師とのネットワークも豊富にあり、必要に応じて提携サービスも行っています。本講演では、離職率低下につながったクライアントの豊富な事例をもとに、お話しいたします。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
浅賀:「ストレスチェック義務化」が本年12月に迫る中、企業の人事の方からは「具体的にどのようにメンタルヘルス対策を行えばよいのかわからない」という声も多く聞かれます。メンタルヘルス対策は「何かあってからでは遅い」ものであり、企業にとっては「リスクマネジメント」「人材マネジメント」の一環として考えるべきことです。今回の講演では、カウンセリングサービスを提供する会社の代表であり、延べ5,000名超のクライエントの方と面談を行ってきたカウンセラーとして得た体験や知見から、自社ですぐ実践できるメンタルヘルス対策ノウハウを凝縮してお伝えいたします。多くの皆さまのご参加をお待ちしております。
- 浅賀桃子氏(あさか ももこ)
- ベリテワークス株式会社
代表取締役・代表カウンセラー - 慶應義塾大学卒業。ITコンサルティング会社人事、社労士事務所などを経て現職。2005年よりメンタル不調者やキャリアチェンジに悩む方のケアに従事。カウンセリング実績は延べ5,000名超。現場・人事・経営者という三者の立場を経験しているゆえの予防カウンセリングに強みを持つ。離職率低下対策など実績多数。
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