講演者インタビュー

――　今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

高原：2020年の東京オリンピックに向けて、日本の景気回復が期待されています。こういう時期だからこそ、「景気に左右される依存型組織」や「カンやセンスに頼る職人的人材」を革新して「強い組織と人材を創ること」が大切ではないでしょうか。

1964年の東京オリンピック以降、先進国を凌駕する経済成長を遂げてきた日本。それを支えたのは、「第二次産業のモノづくり」と言っても過言ではないでしょう。企業の製造部門では「TQM(Total Quality Management)」に取り組んでいますが、これからは「第三次産業の顧客づくり」で世界の経済を強く牽引していく時代です。一方で営業部門では、「カン、センス、資質、経験等の暗黙知」として扱われるため、創意工夫による能力技術などが改善されず次世代へ継承できない現状に陥っています。弊社は、各企業における次世代の担い手でもある「営業販売部門」等に対する「科学的かつ実証された人材育成方法」による「TQSM®トレーニング」の専門企業です。

「TQSM®トレーニング」では「製造における生産性と品質の向上方法」に倣って、「営業販売部門とサービス部門」に対する「組織人材の能力技術開発」を図ります。その取組みは、「組織とチーム」および「マネジネントとコミュニケーションの改善」も期待されています。本講演は、「弊社の教育活動及び探究活動」について事例なども交えながらご紹介します。

――　貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

高原：弊社が開発した「TQSM®トレーニング」を導入されている主なクライアントは、大手ハウスメーカー、高額自動車メーカー、大手損害保険会社、大手生命保険会社、大手証券会社、機械装置メーカー、各種メーカーなど、BtoBやBtoCを問わず市場に対して高い付加価値を提供されている企業です。「クライアント企業の業績向上」への貢献はもちろんのこと、「組織力＆チーム力の向上」「マネジネント力＆コミュニケーション力の向上」にも大きく寄与して高評価を得続けています。一例を挙げますと、大手クライアント企業の導入後一年間の実績において「各エリアで前年比120％の受注達成」を実現して全社展開するなど、新規導入と継続が増え続けています。「本トレーニングの内容」については、各クライアント企業の現場改善による探究支援や、国立大学教授の各専門家による技術支援などで、「最先端のプログラムとトレーニング」へ常に進化し続けています。

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

高原：営業経験のない方、現在営業職の方や、現在管理職の方、あるいは経営層の方でも、「営業職や営業管理職は、各個人の職人的なカンやセンスに委ねられて育成継承が難しい」と思われている方が多いのではないでしょうか？　現在の大手先進企業の人材育成では、日本の得意分野である「製造業のTQM」をベースとした「モノづくりの総合的生産性向上方法を営業革新と経営改善に活かす取組み」に励んでいます。弊社は、その唯一無二の専門企業として数々の大手先進企業に広く認知され、各種業界と市場文化の発展にも微力ながら貢献しています。本講演は、弊社の10年間に渡る「教育活動及び探究活動」についてご紹介します。