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日本の人事部「HRカンファレンス2015-春-」トップ講演者インタビュー> 横山和美氏(株式会社21世紀経営企画)インタビュー

講演者インタビュー

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管理職の意識と言動を変える!
組織力強化に向けた360度サーベイの更なる活用

横山和美氏 photo

株式会社21世紀経営企画 代表取締役社長

横山 和美氏

最近の管理職層はプレイヤー化する傾向が見られ、どちらかといえば実務的、短期的な視点での活動のウェイトが高くなっている事が問題視されています。本講演では、管理職層を本来のマネジメントを中心に組織開発や部下育成に向かうための施策の1つとして、360度サーベイの活用についてご紹介します。特に実際の活用事例として、カゴメ株式会社様等の活用事例についても具体的にご紹介いたします。


―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

横山:『日本の人事部 人事白書2014』によれば、ミドルマネージャーに対して期待する役割は「部下の育成・マネジメント」29.1%、「現場の活性化・モチベーションの維持・向上」24.4%、「多様な人材のマネジメント」5.1%(単一回答)と、この三つで58.6%を占めています。一方でミドルマネジャーが抱えている問題は、「業務が過多である」70.2%、「部下の育成能力が不足している」64.7%、「多様な人材をマネジメントする能力が不足している」48.0%(複数回答)がトップ3です。

このように最近の管理職層には部下の育成やモチベーションの向上、人材活用での役割が期待されているにもかかわらず、実際にはプレーヤー化が進んでいて、そのギャップは大きくなる傾向にあります。組織がフラット化し、部下のマネジメント経験がほとんど無いにもかかわらず、ある程度の就業年数がたつと「さあ、管理職に昇格だ」と声を掛けられ、実務優秀者の意識のまま管理職として登用されるケースも多いようです。

管理職自身は、部下育成や組織マネジメント中心に活動している“つもり”でも、実際に部下や上司からはどう見られているのでしょうか? 本講演では、管理職層が本来のマネジメントを中心に組織開発や部下育成に向かうための課題について取り上げます。その対応施策の一つとして、360度サーベイを活用した具体的な取り組みを、事例も交えながらご紹介します。

―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

横山:組織マネジメント上の課題は、ツール一つでは解決できません。人事上のあらゆる施策を、効果的に組み合わせる必要があります。経営理念を軸に、理想とする組織マネジメントの信念が根本にあり、その上で多面的な人事施策が必要です。当社は360度サーベイをはじめ、人事制度のコンサルティングやスキルアセスメント、研修など、マネジメント強化のために適した施策を支援してきた実績があります。

管理職層が本気になって組織マネジメントを改善していくには、本人の意志が最も重要です。また、そのためにはマネジメント上の課題を把握するプロセスへの納得感も重要です。当社のサーベイは、必ず各社が大切にしている組織マネジメントの考え方をベースに設計し、実施しています。その一番の理由は、会社として目指して欲しいマネジメント像を伝え、本人が納得し、自ら積極的に改善に向かって実行することを重要視しているからです。

―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

横山:当社では、マネジメントの多様性を大切にしています。セオリーも重要ですが、「このスタイルが全て正しい」と押しつけることはなく、各組織に適したマネジメントやリーダーシップのスタイルがあると考えています。当社が360度サーベイに力を入れているのは、多様な組織の課題を把握するツールとして最適だからです。職場をマネジメントする管理職本人の問題意識や実現したい組織像をもとに、自組織の課題を明確にする事が重要です。また、部下一人ひとり描いている将来像を実現させるために、現時点では組織の中でどのような活動をさせるべきかを考えるためのツールとしても、活用していただきたいと考えています。

講演者プロフィール
横山和美氏(よこやま かずみ)
株式会社21世紀経営企画
代表取締役社長
1986年NECに入社。2000年に同社退職後、株式会社21世紀経営企画を設立し同代表取締役社長に就任。マネジメント力の向上を中心テーマに幅広く活動。「管理職アセスメント」「360度サーベイ」等のツールを活用して管理職一人ひとりのマネジメン上の課題を明確にしてその改善を支援する数多くの実績を持つ。

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